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sora T10(PDR-T10)

sora T10(PDR-T10)

2002年05月27日 06時08分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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 今回借用したものは製品前の評価機であるため製品版では異なる可能性があるが、試用した印象としてはフォーカスがかなり遅くシャッターボタンを半押ししてから合焦するまで1秒近くかかるのが気になった。また、最後に設定した各種モードは保存されるのだが、フラッシュの発光モードに関してはしばらく電源を切ったままにすると自動的にオート発光モードに戻され、次に電源を入れたときにはフラッシュへのチャージが終わらないと撮影可能にならないというのは少々軽快さに欠けるきらいがある。

 機能的な不満としては、スローシンクロや夜景モードを搭載し、シャッター速度は最長1秒(オートのみ)、また手ぶれ防止に役立つ2/10秒セルフタイマを持つにも関わらず、三脚孔がないというのもうなずけない。

 撮影画像に関しては、十分な光量下ではシャープでノイズも少ない。色に関しては少々不自然な印象で、ハイコントラストなシーンに弱いほか、オートホワイトバランスが過剰に補正をかけるためか少し日が傾いた状況だと青白い画像になりやすい。同社の「Allegretto M25」でも同様の傾向があったが、できればもう少し改善してもらいたい。

撮影サンプル1。発色が鮮やか過ぎたり、オートホワイトバランスの過剰補正により青白く写る場合もあるが、それほどコントラストが強いシーンでなければかなりきれいに写る。元画像は1600×1200ドットで、640×480ドットにリサイズ(左)とトリミング(右)した画像。

撮影サンプル2。マクロ撮影結果。20~40cmとマクロ撮影域は狭いのが難点。晴天下では良好な発色だ。元画像は1200×1600ドットで、480×640ドットにリサイズ(左)とトリミング(右)した画像。

撮影サンプル3。夜景モードで撮影(シャッター速度1/4秒)。三脚孔がないためスローシャッター撮影ではカメラの固定に苦労する。夜景時の発色は良好だが、ノイズリダクション機能がないため画像はかなり荒れる。

 デジタルカメラの低価格化競争のせいで、特に単焦点の200万画素クラスは機能を絞った安っぽい外観の製品が多くなった。確かにカメラとしての機能ではsora T10もシンプルではあるが、タッチパネルや交換可能な外装といった目新しい機能を取り入れたのは面白い。

sora T10の主なスペック
製品名 sora T10
撮像素子 1/2.7インチ有効201万(総214万)画素CCD
レンズ 焦点距離f=5.96mm(35mmフィルムカメラ換算38mm相当)、F3.1
記録媒体 SDメモリカード
記録画素数 1600×1200/800×600ドット
液晶モニタ 1.6インチTFT液晶で
インターフェイス USB、DC入力
電源 単3電池×2本(ニッケル乾電池、ニッケル水素充電池、リチウム乾電池)/リチウム電池パックCR-V3×1、ACアダプタ(オプション)
本体サイズ 85.5(W)×27.9(D)×72(H)mm
重量 約120g(本体のみ)

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