コンボドライブベンダの雄であったリコーが製品をDVD+RW(/+R)対応へとシフトさせたことにより、需要と供給のバランスが崩れたCD-RW/DVD-ROMコンボドライブ市場。そこに新規参入を発表したパイオニアとプレクスターのうち、パイオニア製ドライブ「DCR-111」がまずはバルク版で登場した。
DCR-111の書き込み速度は最大12倍速、書き換え速度は最大10倍速、CD-ROM読み出し速度は最大40倍速。昨年CEATEC JAPANで発表された際にDVD-ROM読み出し速度は最大16倍速となっていたが、今回登場するにあたって代理店からショップに配布された資料でDVD-ROM読み出し速度は最大12倍速となっている。現在のところ、パイオニアのウェブサイトに当該製品についての情報はまったくなく、どちらが正しいのかは判断がつかない。16倍速だとすれば、コンボドライブとしてはじめてDVD-ROM読み出し速度が16倍速に達したドライブということになるが…。
代理店のエスティートレードから各ショップに配布された資料。DVD-ROM読み出し速度が12倍速とされている |
トレイ。スロットインの方がいいという人もいるだろう。今後に期待したい |
キャッシュ容量は2MBで、詳細は不明ながらバッファアンダーランエラー防止機能も搭載。縦置きでも利用可能だ。トレイ型を採用したフェイスはパイオニア製ドライブそのままといったデザインで、トレイの裏側には駆動音への配慮か、黒いクッションのようなものを確認できる。
インターフェイス。デジタル接続用の2ピン端子は用意されていない |
DVD-R/RWメディアの読み出しをサポートしているなど、ある程度仕様面は明らかになっているが、CD-RW、あるいはDVD-ROMとしての読み出し性能などはいまのところ不明。いったいどの程度の実力を持ったドライブなのかは、実際に試してみるほかなく、多分に人柱向けアイテムと言えるだろう。最大12倍速という書き込み速度も今となっては遅い部類に入るのは確かだが、一方で実売価格は1万5000円前後と、現在市場に一般流通するコンボドライブの中では安価。コストパフォーマンスの高いコンボドライブとして価格を重視する人を中心に一定の地位を築くのは間違いない。4月中旬へと発売の延びたことが今週明らかになったプレクスター製のコンボドライブを待ち切れない人からも注目を集めそうだ。
ファームウェアのアップデートが必要だとするペーパー |
ラインナップはライティングソフトを同梱しないモデルのほか、ライティングソフト「WinCDR」とパケットライティングソフト「PacketMan」が付属する「DCR-111AP」、「B's Recorder GOLD」と「B's Crip」が付属する「DCR-111BP」の3モデル。DCR-111AP/BPにはソフトDVDプレーヤ「PowerDVD XP」も付属する。なお、WinCDRとB's Cripで一部動作に問題があるとのことで、エスティートレードのウェブサイトから最新ファームウェアをダウンロードし、アップデートするようにというペーパーが封入されている点には注意したい。このファームウェアアップデートに失敗した場合にはサポートを受けられるようだが、心配な人はアップデート前に同社へ問い合わせた方がいいだろう。
価格 | ショップ |
---|---|
DCR-111 | |
\13,480 | RockValley |
\13,580 | クレバリー1号店 WonderCity |
\13,980 | コムサテライト2号店 若松通商エルプラザ |
\14,300 | コムサテライト3号店 |
\14,480 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
\14,499 | TSUKUMO eX. |
DCR-111AP | |
\14,800 | クレバリー1号店 WonderCity |
\15,480 | コムサテライト2号店 |
\15,780 | コムサテライト3号店 |
\15,980 | OVERTOP T-ZONE.PC DIY SHOP |
DCR-111BP | |
\14,800 | クレバリー1号店 WonderCity |
\15,480 | コムサテライト2号店 |
\15,780 | コムサテライト3号店 |
\15,980 | T-ZONE.PC DIY SHOP |
\16,800 | 高速電脳 |