日本アイ・ビー・エム(株)は14日、米IBM社が現地時間の13日、日本IBMの藤沢事業所がノートパソコン用の2.5インチHDD“Xファクター”『Travelstar GNX』を開発したと発表した。
“Xファクター”の「X」は、超高速(eXtra-fast)、超スマート(eXtra-smart)、超薄型(eXtra-lean)の意味。回転数を毎分5400回転に高速化するとともに、データレートの改善、キャッシュ管理ソフトの改良、キャッシュメモリーサイズの増大、より高速なHDD用マイクロプロセッサーユニットの採用という5つの要素を基に開発したという。製品は40GBと20GBの2種類で、40GBの『Travelstar 40GNX』は、ガラス製ディスクを2枚、記録ヘッド(GMR)を4個搭載し、最大面密度は平方インチあたり340億bit。8MBのキャッシュメモリーを搭載する。平均待ち時間は5.5ミリ秒、平均シーク時間は12ミリ秒。メディア転送速度は297Mbps。耐衝撃性能は、非動作時が800G(1ミリ秒)、動作時が175G(2ミリ秒)。インターフェースはATA。重量は109g。20GBタイプはディスクが1枚、記録ヘッドが2個となる。出荷開始は4月の予定。
同社では、ブレードサーバーなどの薄型サーバーなど、パソコン以外の用途にもアベイラビリティー強化モデルを提供する予定としている。