日本電気(株)(NECソリューションズ)は28日、スーパーコンピューター『SX-6』のアーキテクチャーを採用し、小型化と低価格化を図った小型スーパーコンピューター『SX-6i』の販売を同日付けで開始すると発表した。最小構成価格は約1800万円から。12月末に出荷を開始する予定。
『SX-6i』 |
『SX-6i』は、最大ベクトル性能が8GFLOPS(1秒間に80億回の浮動小数点演算処理性能)の1チップベクトルプロセッサーを搭載した研究者や開発技術者向けのパーソナルユースを想定した小型スーパーコンピューター。デスクサイドモデルとラックマウントモデルの2製品をラインアップする(カラーリングオプションも用意)。メモリーは最大で8GB搭載可能。プロセッサーとメモリーの間の転送速度(スループット)は毎秒32GBとなっている。本体サイズと重量は、デスクサイドモデルが幅450×奥行き730×高さ700mmで100kg、ラックマウントモデル(25U)が幅600×奥行き1000×高さ1265mmで310kg、ラックマウント(37U)が幅600×奥行き1000×高さ1800mmで410kg。電源は単相100Vまたは200V。
OSはUNIX OSのSUPER-UX(64bit)で、プログラミング言語はFORTRAN『FORTRAN90/SX』、C/C++『C++/SX』をサポートする。SXシリーズでサポートしているアプリケーションソフトウェア(流体解析/電磁場解析/計算化学/数値解析ほか)をそのまま利用できるという。
同社では、今後3年間で300システムの販売を見込んでいる。