東京エレクトロン(株)は7日、(株)電通国際情報サービスの協力により、パソコンを利用したIPv6対応の映像配信システム“RuffSystems(ルフシステムズ)”の開発に成功したと発表した。
同システムは、従来UNIX環境で行なっていたデジタルビデオの配信技術をWindows XP上で行なうというもの。“フレーム内圧縮”と呼ばれる技術を採用し、アナログ変換を介さずに、デジタルのままで録画・再生を行なえるのが特徴。伝送速度は30Mbps。パソコンの画面上に映像を表示できるほか、IEEE1394ポートからも映像信号を出力できるため、DVデッキを経由して、テレビなどに表示することもできる。画質は地上波のテレビ放送並みだという。また、圧縮率が高いため、CPUの負荷が大きいMPEG-2と異なり、1台のパソコンで送信と受信が同時に行なえるという。これにより、テレビ電話やテレビ会議に利用でき、ビデオ・オン・デマンドなどの用途にも応用できるとしている。
同社は今後、IPv6によるマルチキャスト配信や、D1/HDTVフォーマットなどの放送局内品質の映像配信などへの技術対応を予定しているという。