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“キレイ”から“どキレイ。”へ!! ――エプソン、インクジェットプリンター『PM-950C』など“Colorio”シリーズ4機種を発表

2001年10月01日 18時43分更新

文● 編集部 中西祥智

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『エプソン Colorio PM-890C』
『エプソン Colorio PM-890C』

『エプソン Colorio PM-890C』は、4plのインクドットで最大解像度2880×1440dpiでの印刷が可能。12cmおよび8cmのCD-Rレーベル面への直接印刷、4辺フチなし全面印刷、ロール紙印刷にも対応する。CD-R印刷は背面にプリントトレイを差し込んで行なう。本体サイズは幅493×奥行き306×高さ183mmで、重さは約6.9kg。価格は4万5800円となっている。

『エプソン Colorio PM-830C』
『エプソン Colorio PM-830C』
『エプソン Colorio PM-730C』
『エプソン Colorio PM-730C』

『エプソン Colorio PM-830C』および『エプソン Colorio PM-730C』の最大解像度は1440×720dpi。両機種とも4辺フチなし全面印刷に対応し、PM-830Cはロール紙印刷にも対応する。本体サイズは、PM-830Cが幅450×奥行き270×高さ177mmで、PM-730Cが幅480×奥行き260×高さ181mm、重さは順に約3.8kgと約3.4kgとなっている。価格はPM-830Cが3万4800円、PM-730Cが2万4800円。

3機種ともノズル数はブラック48ノズル、カラー5色も各48ノズル。外部インターフェースはパラレルとUSBを搭載し、印刷可能な用紙サイズはL版からA4まで。ドライバーの対応OSはWindows 95/98/Me/NT4.0/2000/XPおよびMac OS 8.1以降/Mac OS Xとなる。

なお、今回発表した4機種の印字速度だが、セイコーエプソンでは毎分何ページといった形での数値は公開していないという。ただし、(財)日本規格協会のSCIDサンプル“自転車”を、フォト・プリント用紙2を使用して推奨設定・きれいモードでカラー印刷した時の印刷時間は公表している。それによると、PM-950CではA4用紙を1枚印刷するのに1分52秒、PM-890CおよびPM-830Cが3分40秒、PM-730Cが5分17秒となっている。

写真画質を大衆商品で

セイコーエプソン専務取締役情報画像事業本部長の木村登志男氏は、プリンターメーカーの画質競争は「まだまだ続く」としている。木村氏はPM-950Cの性能にも、「まだ満足していない」と語る。既述のとおり、4辺フチなし全面印刷時およびロール紙印刷時に2880dpiでの印刷が不可能なことが、その理由だという。同社では、次の機種でこれを解決したいとしている。

セイコーエプソン専務取締役情報画像事業本部長の木村登志男氏
セイコーエプソン専務取締役情報画像事業本部長の木村登志男氏

木村氏は、年賀状を何枚か印刷したいというユーザーなら、すでにどの製品でも十分だとしつつも、あくまでも高画質を求め続けることを強調した。現状では最上位機種のPM-950Cのみで行なえる機能が多いが、「それらの機能を、2万円台の普及価格帯の“大衆商品”で実現することが目標」だという。そして、そのためには上位機種の画質がさらに向上しないと、技術が下位機種にまで降りてこないとしている。なお、木村氏は現在使用している染料インクの製品とは別に、顔料インクの製品をコンシューマーに提供したいとも語った。

また、降旗社長は市場シェアについて「第三者機関の調査では、エプソンの市場シェアは伸びている」ことをアピールした。低価格帯の商品だけを見ればシェアは落ちているかもしれないが、全体のシェアはそうではないことを説明している。

“どキレイ。”
“どキレイ。”

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