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ゲーム会社営業担当者の1日

2001年09月01日 22時16分更新

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えいぎょう―【営業】
(1)営利を目的とした事業をいとなむこと。また、そのいとなみ。(大辞林 第二版より)

 営業……そう、僕は営業マンだった。しかも証券会社でも商社でもなく、ゲーム会社の営業マンだ。

 「ゲーム会社の営業って、何をするんだろう?」
 僕はこの疑問をずっと抱えたまま、とあるゲーム会社に入社してしまった。普通ならどんな仕事をするかくらいは事前に調べてから就職活動をしそうなものだが、あいにく僕にはそんな用意周到さはない。

 もしかしたら飛び込み営業? 担当地区の団地を一軒一軒訪問して、「是非一家に1本、このゲームを!」なんていう営業をしながら、暇を持て余している熟れた未亡人に「あら、可愛いボウヤね」なんて言われて昼下がりの情事に発展して、「ゲームよりもっと楽しいことしましょう」とか言われて、ついにはマダムキラーと呼ばれるようになったりして(妄想)。

イメージ画像
※写真はイメージです。実在するショップとは関係ありません

 で、もちろん現実は違った。僕が営業をする相手は昼下がりの未亡人でもなければ暇を持て余した主婦でもなかった。
 その相手は、おおむねガンダムとキン肉マンをこよなく愛し、頭髪や服装から推定すると30代後半に見えるが、実は25歳というゲームショップの店長さんや、一見、普通のサラリーマンだが、PCの壁紙はいつでもギャルゲーキャラオンリーで、仕事のメールに顔文字を使いまくるゲームチェーン店本部のバイヤーさんだった。ごくまれにちょっと可愛い女性バイヤーさんもいたが、それはきっと理系の学校で校内に3人しかいない女生徒と同じで、一般から見れば大した事はなかったのだろう、多分……。

 記念すべき新連載、第1回目である今回は、入社してはじめてわかったゲーム会社の営業の実態、つらかったあの日々を思い出しつつ、ある営業部員の1日を紹介することにしよう。



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