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これで犬の気持ちが分かる! タカラが携帯型の犬の感情分析グッズを発売

2001年08月08日 18時33分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)タカラと(株)インデックスは7日、携帯型の犬の感情分析グッズ『バウリンガル』を2002年2月に発売すると発表した。価格は1万2800円。

バウリンガル
動物と会話ができる夢の実現を目指すドリトルプロジェクトの製品第1弾『バウリンガル』。写真右の小型マイクを犬に装着すると、マイクが犬の鳴き声を本体(写真左)に送信、声紋分析して犬の感情を言葉で表現できる

『バウリンガル』は、21世紀に“人間と動物の夢溢れる新しい形のコミュニケーション”の実現を目指すプロジェクト“ドリトルプロジェクト”の第1弾として発売される製品。

ドリトルプロジェクトは、タカラとインデックスが、音声/音響/電波に関する鑑定および研究開発とコンサルティング事業を手がける日本音響研究所の協力を得て行なうもの。各社の担当役割は、日本音響研究所が声紋データと声紋分析技術を提供、インデックスが動物の感情分析のシステムを構築する。タカラが商品の企画/販売を行ない、商品開発はタカラの子会社である(株)ドリームズ・カム・トゥルーが行なう。

ドリトルプロジェクトは、犬が人間とコミュニケーションする際に発する鳴き声を声紋分析し、その時々の“犬の気持ち”を判別できる“動物感情分析システム”を開発、同システムを利用したシリーズ製品第1弾として、携帯型の犬の感情分析グッズ『バウリンガル』を発売する。

『バウリンガル』は、本体とマイクがセットになっており、犬の首輪に小型マイク(サイズ約6cm/重量60g)を装着すると、犬の鳴き声をマイクが本体に送信する。本体側で受信した鳴き声を声紋分析し、“フラストレーション”“威嚇”“自己表現”“楽しい”“悲しい”“欲求”といった6種類の感情に判定する。

犬とマイク
犬にバウリンガルのマイクを取り付けた様子。6cmと小さいマイクなので小型犬にも容易に装着できる

判定データは、リアルタイムに犬の鳴き声を変換する“ボイス変換機能”により、適した人間の言葉に変換される。例えば、“フラストレーション”という感情の時には「あ~もうっ」「イライラ!」「ムカツク!」、“楽しい”という感情の時には「楽しいな」「うれしいな」「やったー」など、判定された感情に対し、設定された言葉をランダムに変換して、本体液晶画面に表示する。変換用の言葉は約200種類用意されている。

また、一定時間の犬の鳴き声を蓄積し、そのデータを判定する“データ分析機能”も搭載する。データ分析機能には、“ゴキゲン度診断”“わんわん日記”“なかよし度判定”の3つのモードがある。ゴキゲン度診断は、自己主張度/満足度/イライラ度/攻撃度をそれぞれ5つの星の数で表現し、総合的に合計約100種類の文章(「ちょっと寂しいワン、もっと遊んでね。」「お願いったらお願い! 聞いてくれないとすねちゃうぞ」等)で表現するもの。

わんわん日記は、朝/昼/夜に判定された感情を蓄積し、判定データをもとに、その日の日記として、合計約100種の文章(「今日は楽しいことがいっぱい! 超ウルトラハッピーデー!」「今日はのんびり暇な一日、天下太平だったっす」等)で表現するもの。なかよし度判定は、蓄積されたデータを“好き”と“嫌い”に分け、100点満点で仲良し度を判定するもの。

犬とバウリンガルと少女
これであなたの愛犬の気持ちがバッチリわかる! でも毎日ご機嫌ななめだったら、ちょっと悲しいかも

そのほか、犬のしぐさを分析する機能も用意されており、飼い主が犬のしぐさを登録すると、そのしぐさがどのような感情を持っているのかを分析できる。

両社は、今後の展開として、離れたところにいる犬からインターネット経由でメッセージがメールで届く“バウリンガルメール(仮称)”も開発中としており、これにより、外出先でも犬とのコミュニケーションを楽しめるという。また、声紋の感情分析システムを搭載し、声で犬の鳴き声を翻訳する室内型ロボット『DR-01(ディーアールーゼロワン)(仮称)』の研究/開発も行なっているという。

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