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コンコルド、ITシステム性能管理ソフト『eHealth Suite 5.0』を発表

2001年08月03日 22時51分更新

文● 編集部 佐々木千之

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コンコルド・コミュニケーション(株)は3日、都内で新製品発表会を開催し、ITシステム性能管理ソフト『eHealth Suite 5.0』を発表した。

コンコルド・コミュニケーションは、米コンコルド・コミュニケーション社が2001年2月に設立した日本法人。米コンコルドは、企業におけるネットワークインフラのパフォーマンスと可用性を高める性能管理ソフト『eHealth』の開発・販売を行なっている。

米コンコルド・コミュニケーション社プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのブライアン・ブルバ氏
米コンコルド・コミュニケーション社プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのブライアン・ブルバ(Brian Burba)氏

発表会で同社の事業概要とeHealthについて説明した、米コンコルド・コミュニケーション、プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントのブライアン・ブルバ(Brian Burba)氏は、eHealthは世界の600社以上のサービスプロバイダーを含めた2300社以上の顧客がいるという。日本では販売代理店(※1)を通じて数年前から販売しているが、東日本電信電話(株)、西日本電信電話(株)、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)、KDDI(株)、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC(株)といった通信事業者を肇として150社以上の導入実績があるとしている。

※1 販売代理店は丸紅ソリューション(株)、ノックス(株)、(株)マイネットラボ。

コンコルドの2000年の全売上げにおけるアジア太平洋地域の売上げは現在8%だが、2001年前期では18%にまで上昇、さらに今後数年で2倍になると予想するという。なお、同地域での性能管理ソフトにおける市場シェアは37%を占めるとしている。企業内のITインフラは複雑になり、またシステムがダウンしたときの損失は大きくなっており、可用性向上のためにeHealthの導入が有効であると述べた。

eHealth Suite 5.0の機能のひとつ、アラート機能の概要
eHealth Suite 5.0の機能のひとつ。しきい値を超えるだけでなく、その超えた時間も含めたアラート設定が可能で、むだなアラート報告を減らせるという

eHealth Suiteは、クライアント、スイッチ、ルーター、サーバー、アプリケーションなどを、特殊なハードウェアなしにソフトウェアのみで監視し、管理レポートを作成する。取得したデータを保存し、過去の傾向も合わせて、将来の問題発生予測も可能。今回のバージョン5.0の新機能としては、障害発生箇所の過去データをドリルダウン方式で表示できる障害管理機能“Live Health Fault Detector”、サービスごとのデータ量を管理できるQoS対応、VoIP機器への対応、IEEE802.11b規格のワイヤレスLAN機器への対応、ケーブルモデム機器への対応などがある。

eHealth Suite 5.0は、Windows NT/2000とSolaisに対応する。出荷開始は9月で、全世界同時リリースの予定。価格は約100万円から(最小構成価格。平均的な導入価格は500万~1000万円程度)となっている。

コンコルドのブルバ氏は「経済が減速している時は既存システムを高いコストパフォーマンスで効率的に運用する必要がある。eHealthは高い投資効果をもたらし、TCOを削減する最高のソリューションだ」という。国別のデータは明らかにしていないが、アジア太平洋地域は経済の停滞にもかかわらず、システム性能管理市場の成長が高く、数年後には世界最大の市場になるとしている。日本企業においてもIT管理費削減への関心が高まっていることから、新製品の発売を機に、販売代理店を通じて積極的な販売を行なう構えだ。

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