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携帯、携帯、また携帯!!――“モバイルインターネット・ソリューション展”開幕

2001年07月18日 18時37分更新

文● 編集部 中西祥智

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NTTドコモの大星公二代表取締役会長は、“ワイヤレス・コンファレンス2001”で講演を行なった。

NTTドコモの大星公ニ代表取締役会長NTTドコモの大星公ニ代表取締役会長

大星会長は「日本では現在、不況で物が売れないといわれているが、社会が成熟すると消費者は物ではなく価値を買うようになる。その価値の創造は、政府ではなく民間が中心になって行なうべきだ」という考えを示した。

「平成9年がピークでそのあと減り気味だったのが、iモードで盛り返した。もっとも、iモードは実際の製品が出てくるまで2年半かかった。ドコモはiモードをやってなければ、大変なことになっていたかもしれない」

経営危機とiモード開発
経営危機をiモードの開発によって乗り切ったことが分かる

「他のキャリアーに比べて、ドコモは必ずしも勝ってはいない。月によって、週によっては負けていることもある。しかし、それらの競争によって価値が生み出される」など、ドコモが経営危機をiモードの開発によって乗り切ったことを語った。

大星会長は2Gと3Gを新幹線と在来線にたとえ、料金的な格差がなくなるまでは、共存するとの認識を語った。3Gの料金が安くなって2Gが消えるころには、新たに4Gが登場するという。

そして「この2~3年のうちに経済は活性化するだろうが、B2Bなどによって中間流通業者などを経由しなくなると、社会に余剰人員が生まれる。それを吸収するために、ドコモの提供する手段で、皆さんがニュービジネスを生み出さなければならない」と締めくくった。

もういくつ寝ると3Gが来る?

ドコモはすでに、4000人を対象にFOMAの試験サービスを開始しており、3G携帯電話のサービス開始では、一歩先行している。しかし、16日にはスタンダードタイプのFOMA端末『N2001』を、すべて交換するという事態となった。auやJ-フォンは、まだモックアップの段階だ。

第3世代携帯電話がいずれ普及することは間違いないだろう。しかし、それがいつになるのか、各事業者が発表した期日に本当にサービスを開始できるのかどうか、今回の展示を見て回っても、不透明感は払拭されなかった。

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