万松寺と大須観音はオーバークロックに御利益あり?!
アーケードの中にある万松寺。寺の目の前にサマーセールのオブジェが吊り下がっている寺というのはなかなかない |
1ページ目で紹介したように、大須には万松寺、大須観音という仏閣がある。大須の商店街は万松字を中心に展開していることもあって、アーケードの中にあるという極めて珍しいロケーションだ。土地の関係からか、やけに背の高い寺なのが印象的。一方大須観音は大須商店街のあるブロックからは少し離れたところにあり、こちらは一転、いかにもといった造りの建物だ。
やたら背の高い万松寺 |
毎日5回程度、万松寺の3Fくらい高さで扉が開いて、突然からくり人形が「人間五十年 下天のうちにくらぶれば~」とカクカク踊り出す。所要時間2分程度。観光名所のようで、平日にもかかわらず筆者と時丸氏のほかにもカメラを抱えた観光客の姿が見られた。「僕らが(グッドウィルに)払ったパーツ代がこんなものになっているかと思うとやりきれない(笑)」(時丸氏) |
万松寺の正面には万松寺経営の駐車場が。ここはかなり昔から再開発でビルになるという話があり、現在ここには“万松寺ビル”建築計画の立て札が立っている |
お隣には怪しげな看板が目を引くお好み焼き&そば店が。大須にはお好み焼き店が多いが、時丸氏も「さすがにここには入ったことない」 |
こちらは大須観音。いかにも仏閣といった佇まい |
これは万松寺のもの |
注目は双方にある、線香を置くスペースだ。寺によくあるもので、お年寄りが“身体につけると御利益がある”として煙を身体につけようとしているのを見たことがある人も多いだろう。なかなか若者がそういうことをしているのは見ないが、そこは門前町大須。“オーバークロックに効果がある”として、CPUやビデオカードなどを煙にかざしている人がいるのだという。時丸氏のウェブサイトでは「俺は万松寺派」「私は大須観音派」という人が現れるなど、“パーツかざし”は流行しているようだ。大須のPCユーザーはかなり信心深い?!
こちらは大須観音 |
さすがにパーツは持ってきていなかったので、最近調子の悪いPHS(私物)をかざしてみた。果たして効果のほどは……。それはそうと、空気穴を持っているHDDをかざすのにはちょっと勇気がいるかも |
以下、後編に続く…
【取材協力】