SPECTRA 8800との全面対決!
FSAAテストの結果とサンプル
QUAKE III ArenaDEMO(DEMO1)のテスト結果 |
同じく3DMark 2001でFSAA設定を切り替えてテストした結果。SPECTRA 8800では2 Samples(縦横2倍にサンプリングして中間色を合成)と4 Samples(縦横4倍にサンプリングして合成、ただし処理が重い)しか選択できないが、SPECTRA X20では上記に加えて3 Samplesが選択可能になる。これはGeForce3で新たに追加されたHRAA(High Resolution Anti-Ariasing、Quincunx Anti-Aliasinとも呼ばれる)で、2 Samplesよりも細かい中間調を表現しながら4 SamplesよりもCPUの負担が軽くすむFSAAの一手法だ。結果を見ると、SPECTRA 8800が2 Samplesで約25%、4 Samplesでは約51%もパフォーマンスを落としているのに対し、SPECTRA X20では約22%、約24%、約31%減とを速度低下が低く抑えられている。
ただし、1024×768ドット/フルカラー(3DMark 2001の標準設定)でFSAAをかけた場合、効果が確認できるのは4 Samplesモードのみで、2や3 Samplesではほとんどオリジナルから違いが見つからなかった。
これがFSAAなしのオリジナル。黒メガネのフレーム部分で違いがよくわかるので注目してみてほしい。いずれもPaint Shop Proで4倍拡大表示したものをキャプチャした。 |
FSAA 2Samples。 |
FSAA 3Samples。 |
FSAA 4Samples。これでようやくメガネのふちにアンチエイリアスがかかっているのが確認できる。 |
SPECTRA X20の価格はオープンプライスで、店頭での実売価格は6万円台前半となっている。先行発売されている台湾メーカーのGeForce3カードが4万円台まで値下がりしているが、それでも最近低価格化が著しいビデオカードの中にあっては割高感は否めない。常に最新最高速パーツをPCに装備させたい方や、国内メーカーで安心してサポートが受けられる(ドライバの更新も頻繁に行われる)点、さらにカノープスオリジナルの1408×1024ドットが19インチモニタにピタリ合う解像度であることなど、カノープスブランドに魅力を感じる方にはためらう理由などないだろう。
製品名 | SPECTRA X20 |
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メーカー名 | カノープス(株) |
ビデオチップ | GeForce3 |
ビデオメモリ | 64MB DDR SDRAM |
最大解像度 | 2048×1536ドット/フルカラー/60Hz |
価格 | オープンプライス |
対応OS | Windows 98 SE/Me/NT4.0/2000 |
URL | http://www.canopus.co.jp/ |
問い合わせ先 | 078-992-6830 |