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ブレイン、イタリア情報サービスや音声による検索サービスの実験を開始

2001年07月05日 20時44分更新

文● 編集部 増田悦子

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(株)ブレインは5日、記者発表会を開催し、日本電気(株)とイタリアのTISCALI(ティスカリ)社の協力を得て、日本とイタリアの両国で情報サービスの実験を開始したと発表した。

左からNEC支配人 和泉賀雄氏、アントニオ・ベルナルディーニ大使代理、TISCALI社副社長ジョナサン・ブラウンシュタイン氏、ブレイン 代表取締役社長前田俊秀氏
左からNEC支配人 和泉賀雄氏、アントニオ・ベルナルディーニ大使代理、TISCALI社副社長ジョナサン・ブラウンシュタイン氏、ブレイン 代表取締役社長前田俊秀氏

国内で情報サービスを開始

日本国内では、NECの協力によって、イタリアに関する情報サービスを携帯電話向けに行なっていく。すでにウェブでのサービスが開始され、携帯電話でもJ-SKYの公式サイトで、iモードでも“みんなNらんど”というメニューの中で実験的にサービスを開始しているが、今回本格的にサービスを開始し、EZwebでもURLを入力すれば利用できる。

携帯電話向けにイタリア情報を提供するコンテンツを用意する。これは待受画面のイメージ携帯電話向けにイタリア情報を提供するコンテンツを用意する。これは待受画面のイメージ

提供されているサービスは、各地で開催されている“日本におけるイタリア2001年”のイベントの体験レポート“イベント生レポート”や、350を超えるイタリア年の公式イベントを紹介する“今週のお勧め・検索”、イタリアで生まれたブランドのエピソード“ブランドストーリー”、業界人が実名で登場しお気に入りのイタリアンレストランを紹介する“マイ・レストラン紹介”、イタリアらしいデザインやイタリアのブランドのロゴや商品を待受画面として提供する“イタリア的待受画面”など。

また、一方的な情報配信ではなく、イタリアのファン同士が情報交換ができるように“読者の声”を掲示板形式で設けたり、ユーザー登録をすると、プレゼント情報やイベント情報などが掲載された“サポータマガジン”を読めるようになっている。そのほか、イタリア語のフレーズを紹介する“イタリア語辞書”やJ-フォンユーザーには、ローマの名所“真実の口”を待受時計とし、ボタンを押すと、心の真実を見抜き、進むべき方向をイタリアのことわざで示してくれるサービスを行なう。“イタリア語辞書”と“真実の口”、“サポータマガジン”のみ10月からのサービス開始となる。

イタリアでは“Voce Viva”の日本語サービスを実施

TISCALI社副社長ジョナサン・ブラウンシュタイン氏
TISCALI社副社長ジョナサン・ブラウンシュタイン氏

また、イタリアにおいては、“Voce Viva(ヴォーチェ・ヴィーヴァ)”の日本語サービスをTISCALIの協力を得て開始する。同サービスは、イタリア渡航時に公衆電話やホテルの電話から、現地のサービスポイントに電話をかけると、自分のアドレスに届いている電子メールの本文をVoce Vivaのホストコンピューターが日本語で読み上げてくれるというもの。電話向けの音声認識技術“ボイスXML”を利用している。あらかじめ、イタリア年の公式サイト内のVoce Vivaのページで、自分の電話番号とパスワード、メールアドレス、メールパスワードを登録しておくだけで、パソコンがなくても電子メールが読める。自分の電話番号を登録するのは、現地でサービスポイントに電話をかけた際のIDとなるもので、電話がつながったら、自分の電話番号とパスワードを電話機から入力して本人認識をする。料金は、現地でのサービスポイントへの市内通話料金だけで、そのほか特別料金がかからず利用できる。

実際にイタリアへ国際電話をかけてメールチェックをしてみせた実際にイタリアへ国際電話をかけてメールチェックをしてみせた

実際、記者発表の会場を現地と仮定し、イタリアへ国際電話をかけて、メールチェックをするというデモを行なった。メール本文にある“お台場”“バスガス爆発”“となりの客はよく柿食う客だ”といったフレーズもはっきりと聞き取れ、またゆっくり読み上げられるのでメールの内容は十分に理解できた。最初の本人確認のための電話番号やパスワードの入力以外の操作は、全て音声によって行なわれる。メールの本文を聞きたいときは“きく”、次のメールを聞きたいときは“つぎ”、返信をしたいときは“へんしん”と発音して操作をしていく。なお、同サービスは8月に開始し、以後、天気や経済情報などの情報を提供していくとしている。また、8月のサービス開始時点ではイタリア国内のみでのサービスとなるが、秋以降、ヨーロッパ全域に拡大していくとしている。

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