ここのところじわりじわりと価格が下がっていたPC133 SDRAM 512MB(CL=3)の価格がついに1万円を割った。22日の調査時では1万2000円程度が最安値となっていたが、23日の調査で最安値はUSER'S SIDE本店の9950円。続いてOVERTOPの9980円となっている。同仕様の256MBが3000円台、128MBが1000円台で販売されているのを考えるとまだ割高感があるにはあるが、インパクトは大きい。
OVERTOPでは、512MBのSDRAMの動作保証はVIA/SiS製チップセット搭載マザーボードのみとなっている。対応チップセットはKT133、KT133A、KX133、KT266、694X、693、SiS730E、SiS630Eなので注意したい |
ショップによると、これまで大手メモリメーカーとそれ以外のメモリメーカーの価格差にあった一定の幅がなくなってしまったとのこと。従来は大手がメモリ価格を下げると、中小も同程度下げるというリンクがあったのが、最近は中小だけがひたすら価格を下げている。このため、大手メモリメーカーによる決算発表や今後の指針などのプレスリリースから今後を占うことが困難で、先が見えないという。ただし「今後も下がるとしか考えられない」という一点で各ショップの見解は統一されている。
すでにアキバを訪れる人の間でメモリ価格に対するシビアな目は影を潜めており、1円でも安いメモリを求めてショップからショップへと徘徊する人はすっかり少なくなった。もはやメモリ価格は“安くて当たり前”という時代に入ったのかもしれない。
なおDDR SDRAM/RDRAMの値動きは小幅。ただし、今週も確実に価格は下がっている。