ケーディーディーアイ(株)は14日、au携帯電話で提供しているインターネット接続サービス“EZweb”のオープン化を推進するため、他社のポータルサイトへの開放、インターネットサービスプロバイダー(ISP)などに対するネットワークの開放および、コンテンツ料金回収代行業務の拡大への取り組みなどを発表した。
同社では今後、“EZweb”の“ポータルサイトの開放”“ISPへのネットワークの開放”“コンテンツ採用基準の公開”および、コンテンツ料金回収の代行を順次行なっていく。“ポータルサイトの開放”では、現在、他社のポータルサイトへは、“EZweb”のメニュー画面からか、もしくはユーザー自身がURLをあらかじめ登録し、ボタンの長押し操作等のワンクリックで直接アクセスできるようになっているが、今後は自社のメニューに、他社のポータルサイトの一覧を掲載し、ユーザーがポータルサイトを選択できるようにする。実施は秋から。
“ISPへのネットワークの開放”への取り組みとしては、同社のモバイルデータネットワークとISP各社のネットワークの接続を開放していく。現在、“EZweb”は全て同社のEZwebサーバーを経由し、各社ISPへの接続となっている。今後は、EZゲートウェイサーバーをISPのネットワーク内に用意し、同社のEZwebサーバーを経由せずに、同社の無線パケット網からルーターを介して、専用線経由でISPに接続していくという。接続の開始時期は、ISPからの依頼を受けてからの個別調整となるとしている。
また、同社は、現在同社の公式コンテンツのみに行なっている料金回収代行を、今後、それ以外のコンテンツにも拡大していく。課金に必要なデータ送受のため、回収代行を希望するコンテンツプロバイダーに、同社指定のモジュールをコンテンツプロバイダーのサーバーに組み込んで行なう。料金回収代行にあたっては、コンテンツが公序良俗に反していないかなど、第三者機関による判断が必要。同サービスは、運用手順が決まり次第実施していくという。また、併せてEZwebに採用するコンテンツの審査基準を今月末までに、同社のウェブ上で公開する。