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人 CF-X1FR

人 CF-X1FR

2001年06月14日 12時25分更新

文● 内田

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映像ソースを使って気軽に/じっくり作れる
プリインストールソフトを豊富に用意

 プリインストールソフトは、前述のCDライティングソフトやDVD関連ソフトのほか、デジタルカメラやDVのソースを簡単に加工してオリジナルコンテンツを作成するものや、DVキャプチャ/編集専用ソフトなど、「映像素材を元にして何かを作る」という用途のものが多数取り揃えられている。

「画贈屋さん2」は、スライドショーやカレンダー、ラベルなどを簡単に作成できるソフトだ。外部アプリ「印刷工房2001」との連動で、MDやCDのラベルの印刷も楽々実行できる。
 「画贈屋さん2」は、SDカード(本体左側面にSDカード専用スロットを1基搭載)やスマートメディア、CFメモリカードに記録されたデジタルカメラの撮影データを、トラックボールを取り囲むように設置された「ジョグホイール」をクルクルと回して選択したり、スライドショーや電子アルバム、カレンダーなどを作成できるソフトだ。作成したデータは、印刷やファイルへの出力のほか、メールに添付して送信や、CD-R/RWメディアへの書き込みが可能だ。なお本バージョンでは、スライドショーCD/ビデオのタイトル部分に20種類の3Dアニメーションを挿入できるようになっている。



DV編集ソフト「MotionDV STUDIO V3.0J XE」。ノンリニアおよびリニア編集をサポートする本格派の編集ソフトだ。
 DV機器を扱うソフトとしては、キャプチャユーティリティの「DVキャプチャー・マイベストショット」や、単体パッケージでも販売されているDV編集ソフト「MotionDV STUDIO」の最新バージョン「MotionDV STUDIO V3.0J XE」が付属する。いずれのソフトでも、ジョグダイヤルを利用して専用のビデオ編集機のような感覚でのフレーム操作(1フレーム単位)が可能となっている。またMotionDV STUDIOでは、1台のDV機器とPCで編集する「ノンリニア編集」だけでなく、2つ用意されたi.LINKポートにそれぞれ1台ずつDV機器を接続すれば、片方のDV機器から映像を取り込みつつ、編集した結果をもう片方のDV機器側に記録する「リニア編集」も可能となる。DV編集機能を備えたPCは多数発売されているが、ノンリニア編集とリニア編集の両方に対応するノートPCはかなり珍しく、本機は本格的な映像編集マシンとしても活用可能だ。



トラックボールを囲むように設置された円形のダイヤルが、人シリーズのトレードマーク「ジョグホイール」。「画贈屋さん2」やDV関連ソフトとの親和性は非常に高い。ほかのアプリ上ではマウスのホイールと同様の動作が可能。

 このほか、i.LINKポートに接続したDVカムコーダとインターネットを利用した動画対応チャットソフト「DV@Talk」やOffice XP Personalなどがプリインストールされており、ソフトが少ないシンプル構成のLet's noteに比べると、買ったその日からいろいろ遊べるマシンになっている。なお、OSはWidows Millennium Editionで、この秋に登場する予定の「Windows XP Home Edition」へのアップグレードサービスの対象商品となっている(有償/7000円、「パナソニックWindows XP アップグレードキャンペーン」の詳細については松下電器産業のWebサイトを参照)。

 DVD-Video鑑賞からオリジナルCD作成やDV編集まで、AV用途に幅広く利用できるA4ノートに仕上がっているが、初期状態の搭載メモリが64MBと少ないのは惜しまれる。たとえば、デジタルカメラで撮影した画像(1600×1200ドット/フルカラー/JPEG)を「画贈屋さん2」上でプレビューしていると、メモリが少ないためにスワップがかなり多くなる。ジョグホイールをクルクル回して手軽に撮影した画像が見られる、というのが売りなソフトだけに、スワップによる動作レスポンスの低下はやや残念だ。DV編集などもメモリが多いほど作業は快適になっていくので、購入と同時にメモリは増設しておきたい。

 なお、2001年7月31日までに本機を購入してオンラインユーザー登録を完了すると、登録者全員に128MBメモリがプレゼントされる「期間限定 128MBメモリープレゼントキャンペーン」が実施されている。メモリ増設で格段に使い勝手が向上するので、本機購入を検討している方はこのキャンペーンも要注目だ。

 価格はオープンプライスで実売価格は28万円前後。低価格A4ノートが人気を集めていることを考えると、最近のA4ノートとしてはやや高価な製品といえるが、AV機器メーカー・松下らしく、AV機能にこだわった「使える」マシンに仕上がっている。「PCの用途=インターネット」だけで済ませたくはない人向けの製品だ。
 なお、今夏の人シリーズには本機のほか、CPUがMobile PentiumIII-700MHz、HDDが20GBのスタンダードモデル「CF-X1FM」もラインナップされている(CPU、HDD以外のスペックはCF-X1FRと共通)。こちらも価格はオープンプライスで、実売価格は25万円前後となっている。

人 CF-X1FRの主なスペック
CPU Mobile PentiumIII-800MHz
メモリ 64MB
液晶 14.1インチ
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 30GB
CD-RW&
DVD-ROM
R4倍速/RW4倍速/CD24倍速/DVD8倍速/DVD-RAM読み出し2倍速
通信 モデム/携帯電話およびPHS
サイズ 310(W)×262~286(D)×40(H)
重量 約3kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Microsoft Office XP

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