「ST6-RAID」 |
アキバでは、近いうちに発売されると思われる“FC-PGA2パッケージを採用した新仕様のPentiumIII”(コードネーム“Tualatin”=0.13μm版のPentiumIIIと推測される)に対応するというマザーボードがいくつか発売されている。そんななか、まっさきに“FC-PGA2対応”をうたったApollo Pro133Aチップセット搭載マザーボードの販売を開始したAbitから、今度はi815EP B-Stepチップセットを搭載する「ST6-RAID」が登場した。コムサテライト3号店が1万7800円で販売中だ。
FC-PGA2対応をうたうマニュアル |
“B-Step”というのは、「current and future Intel Socket370 processors」(IntelのPCN(Product Change Notification(※PDF)))をサポートするi815E/EPチップセット。この“future Intel Socket370 processors”がTualatinのことなのかどうかについて、現時点で公式の情報はない。ST6-RAIDのマニュアルにはFC-PGA2に対応する旨が記載されており、Abitのウェブサイトにも「support for the upcoming FC-PGA2 CPU Line」とあるが、Intelがそれを保証しているわけではなく、もちろん動作確認が取れているわけでもない点には注意が必要だ。購入する際には“FC-PGA2のTualatinに対応しないかもしれないが、対応すればラッキー”程度の認識を持つ必要があるだろう。
さてボードを見てみると、ST6-RAIDはi815EPチップセットを搭載する「SA6R」の後継と見られる製品。チップセットがB-Stepになった以外に大きな変更点はないようだ。拡張スロットはAGP×1、PCI×6、CNR×1でDIMMスロットは3本となっており、HighpointのIDE RAIDコントローラ“HPT370”を搭載する(RAIDレベルは0/1/0+1に対応)。また、同社マザーボードの特徴でもある“CPU SoftMenuIII”はST6-RAIDでも健在で、1MHz単位で最大250MHzまでFSB設定ができるほか、CPU/SDRAM/PCIバスのクロック比を変更可能だ。たとえばCPU:SDRAM:PCI=4:4:1という設定にすれば、FSB 150MHz設定時に、PCIクロックは150×1/4=37.5MHzで動作する。
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