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コマンドによっては数多くのオプションを持つ。このリファレンスを参考にしよう。

覚えておきたい必須コマンド30―その4・コマンドリファレンス

2001年06月18日 15時57分更新

文● 中野 賢

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find

目的:ディレクトリツリーの中からファイルを探し出す。
構文:find [パス...][オプション][判別式][アクション]
オプション

-daystart -amin, -atime, -cmin, -ctime, -mmin,-mtimeの時間の基準を24時間前でなく、コマンドを実行した日の0時にする。
-follow シンボリックリンクの参照先を検索する。
-mount 他のファイルシステムにあるディレクトリを探索しない。

判 別式
+nはnより大きい、-nはnより小さい、nはちょうどnの指定。
判別式は以下の演算子で条件を追加できる。
(expr) カッコの内部が先に評価される。
! expr exprが偽の場合、真となる。
-not expr ! exprと同じ
expr1 -a expr2 expr1が偽の場合はexpr2は評価されない。
expr1 -o expr2 expr1が真の場合はexpr2は評価されない。

-amin n 最後にアクセスされたのがn分前であれば真。
-anewer《ファイル名》 最後にアクセスされたのが、《ファイル名》が修正された時刻以降ならば真。
-atime n 最後にアクセスされたのがn×24時間前であれば真。
-cmin n 最後にステータスが変更されたのがn分前であれば真。
-cnewer《ファイル名》 最後にステータスが変更されたのが、《ファイル名》が修正された時刻以降ならば真。
-ctime n 最後にステータスが変更されたのがn×24時間前であれば真。
-gid n ファイルのグループID番号がnならば真。
-group《グループ名》 ファイルのグループID番号が《グループ名》ならば真。
-mmin n 最後にファイルが変更されたのがn分前であれば真。
-mtime n 最後にファイルが変更されたのがn×24時間前であれば真。
-newer《ファイル名》 最後にファイルが変更されたのが、《ファイル名》が修正された時刻以降ならば真。
-nouser ファイルのユーザーID番号に対応するユーザーがいなければ真。
-nogroup ファイルのグループID番号に対応するグループがなければ真。
-size n ファイルがn分の領域を使用していたら真。
-type c ファイルタイプがcならば真。
b ブロック型スペシャルファイル
c キャラクタ型スペシャルファイル
d ディレクトリ
p 名前付きパイプ
f 通常のファイル
l シンボリックリンク
s ソケット
-uid n ファイルの所有者ID番号がnならば真。
-user 《ユーザー名》 ファイルの所有者が《ユーザー名》ならば真。
   
-exec《コマンド》 ; 《コマンド》を実行する。
-ls ファイル名を「ls -dils」形式で表示する。
-print ファイル名をフルパスで表示する。

file

目的:ファイルの種類を調べる。
構文:file [オプション][ファイル名...]
オプション

-L シンボリックファイルの場合、リンクされているファイルについて調べる。
-z compressで圧縮されたファイルの中身についてファイルタイプを調べる。

tar

目的:tar形式のアーカイブファイルの作成と展開をする。
構文:tar [オプション][ファイル名...]
オプション

-c 新しいアーカイブを作成する。
-C《ディレクトリ名》 《ディレクトリ名》にcdしてから、動作を行う。
-t アーカイブ内容の一覧を表示する。
-x アーカイブからファイルを抽出する。
-f《出力先》 アーカイブファイルを《出力先》で示されるファイルまたはデバイスにする。
-p 許可情報をすべて抽出する。
-P ファイル名の先頭の/を取り除かない。
-s 抽出するファイル名をソートする。
-T 《ファイル名》 抽出または作成するファイルの名前を《ファイル名》から読み込む。
-v 処理したファイルの一覧を詳しく表示する。
-Z アーカイブをcompressにフィル タする。
-z アーカイブをgzipにフィルタする。

gzip

目的:gzip形式での圧縮と伸長をする。
構文:gzip [オプション][ファイル名...]
オプション

-c 結果を標準出力に出力する。
-d ファイルを伸長する。
-f 強制的に動作をする。
-l 圧縮ファイルの内容を表示する。
-n 元のファイルの名前とタイムスタンプの保存/復元をしない。
-N 元のファイルの名前とタイムスタンプの保存/復元をする。
-v 作業状態の詳細を出力する。
-r 再帰的に処理を行う。

w

目的:ログインしているユーザーと、そのユーザーが実行中のコマンドを表示する。
構文:w [オプション][ユーザー名]
オプション

-f リモートホスト名の表示をするかしないかのスイッチ(デフォルトと逆の状態にする)。
-h ヘッダを表示しない。
-s ログイン時刻、JCPU(そのttyで実行した全プロセスが使ったCPU時間の合計)、PCPU(カ レントプロセスが使ったCPU時間)を表示しない。

ps

目的:プロセスの状態を報告する。
構文:ps [オプション][端末番号][プロセスID]
オプション

a 自分以外のユーザー名についても表示する。
u ユーザー名と開始時刻を表示する。
x 制御端末のないプロセスについても表示する。
w 出力の1行あたりの幅を広げる。
h ヘッダを出力しない。
r 実行中のプロセスだけを表示する。
l 詳細を表示する。
f プロセスの親子関係をツリー形式にして表示する。
端末番号 txxで指定をする。xxに端末番号を指定する。
プロセスID 表示するプロセスID

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