●DDR SDRAMのオーバークロックテスト
さっそく、どのメモリがどこまでオーバークロックに耐えられるのかテストしてみた。このテストにおいては、1枚のマザーボードだけを使用するのではなく、現在テスト中のマザーボード3枚で調査している。
まずは、テストに用いた環境とベンチマークテストだが、マザーボードとメモリを除いたリストを【表1】に書き出した。この中でCPUをAthlon-1.33GHzとしているが、これまでのテスト通りにCPU倍率を9倍で試す上でFSB設定クロックがたとえ153MHzを超えても許容できるようにしている(手持ちのAthlon-1.2GHzは、152MHzが9倍で使用できる最高のFSB設定クロック)。そして先ほど紹介したメモリのリストを【表2】に記載した(メモリに番号をつけてあるので注意してほしい)。
次にメモリテストを実施するうえで各マザーボードからセットしたパラメータは【表3】に示したが、前回の「マザーボードの処理速度を調べてみる」の項で設定した過酷な条件から、若干ではあるが緩和して実際のオーバークロック・セッティングを想定してみた。結果は、3種のベンチマークテストが全て終了できたFSB設定クロックのうちで最も高い周波数を記録して【表4】に集計した。
【表1】テスト環境とベンチマークリスト
■テスト環境 |
CPU |
Athlon-1.33GHz(266) |
ビデオカード |
GeForce2 MX 32MB |
HDD |
IBM DTLA-307020 |
OS |
Windows 98 SE |
DirectX |
Ver.8.0 |
解像度 |
1024×768ドット/16bitカラー |
■ベンチマークプログラム |
Superπ |
104万桁 |
3D mark 2000 Ver1.1 |
3D marks、CPU 3D marks |
3D mark 2001 |
3D marks |
【表2】テストしたメモリの一覧表
メモリー番号 |
ブランド |
スペック |
容量 |
DDR1 |
VIA |
PC2100 CL=2 |
128MB |
DDR2 |
Apacer |
PC2100 CL=2.5 |
128MB |
DDR3 |
Transcend |
PC2100 CL=2.5 |
128MB |
DDR4 |
Crucial Technology |
PC2100 CL=2.5 |
128MB |
DDR5 |
Crucial Technology |
PC1600 CL=2 |
128MB |
【表3】メモリセッテングリスト
■各マザーボードに設定したパラメータ内容 |
マザーボード製品名 |
A7A266 |
AD11 |
K7T266 Pro |
コア電圧 |
1.80V |
DDR電圧 |
2.60V |
2.65V |
2.7V |
CPU倍率 |
9.0倍 |
BIOSリビジョン |
1005B3 |
ABA42 |
V1.0B12 |
CAS Latency |
2 |
RAS to CAS Delay |
2 |
- |
RAS Precharge Time |
2 |
- |
Cycle Time(Tras、Trc) |
7 |
- |
Super Bypass Mode |
- |
Enabled |
- |
SDRAM 1T Command |
- |
- |
Enabled |
System Performance |
- |
- |
Ultra |
SDRAM MA/CMD Lead off timing |
Fast |
- |
- |