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アイワイバンク銀行、15日にATMサービスを開始――ネット対応は10月

2001年05月01日 19時59分更新

文● 編集部 今井睦俊

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(株)アイワイバンク銀行は1日、都内で記者発表会を開催し、7日に新規預金口座の受付業務を、15日にATMサービスの提供を開始すると発表した。記者発表会には、イトーヨーカドーグループから鈴木敏文代表が、アイワイバンク銀行から安斎隆代表取締役社長、若杉正敏常務取締役、竹村理取締役、池田俊明取締役、平井勇取締役のほか、同社の取締役を兼務する(株)イトーヨーカ堂の佐藤信武取締副社長と(株)セブン-イレブン・ジャパンの氏家忠彦常務取締役が出席した。

挨拶をしたイトーヨーカドーグループの鈴木敏文代表
イトーヨーカドーグループの鈴木敏文代表。「キャッシュカード/ポイントカード/クレジットカードなどの機能も含んだ“ワンストップカード”を発行するほか、証券や保険などの異業種の企業と提携し、顧客の利便性を高める」と挨拶した

アイワイバンク銀行は、4月10日に設立され、4月25日に銀行免許を取得した企業。設立時の資本金は202億500万円で、資本構成はイトーヨーカ堂が51%、セブン-イレブン・ジャパンが49%。パート社員を含む従業員数は約130名。業務内容として、イトーヨーカ堂やセブン-イレブンなどのイトーヨーカドーグループの店舗内にATMを設置し、主に個人客を対象に、普通預金の入出金/残高照会/振込などの決済サービスを提供するとしている。ATMは都内の店舗から設置し、順次エリアを拡大して、2001年度中に3650店舗に設置。5年後には、累計7150店舗に展開するという。

アイワイバンク銀行の安斎隆代表取締役社長
挨拶の後に事業説明を行なったアイワイバンク銀行の安斎隆代表取締役社長。「国民の生活の場にATMを設置し、財布の代わりになるような安全/確実/迅速なサービスを提供する」と語った

ATMは24時間/365日利用可能にし、口座開設は申込書の郵送か電話で受付ける。通帳は発行せず、ステートメント(取引明細表)を預金者に定期的に郵送。入出金の利用手数料は、7時から19時までの間は平日/土日/祝日に関わりなく無料。それ以外の時間帯は、引き出しが105円、預け入れが月3回まで無料で、それ以上が1回ごとに315円。振込は自行宛が105円、他行宛が210円(3万円以上は420円)。普通預金の金利は0.05%(現時点)。口座維持手数料は月額105円で、口座開設後の6ヵ月間または預金平均残高10万円以上の場合は無料。ただし、2002年3月まではキャンペーン実施中で、口座維持手数料は一切無料。

アイワイバンク銀行のロゴマーク
アイワイバンク銀行のロゴマーク/和文ロゴ。“I”の文字を顧客に、“Y”の文字を顧客を包み込むネットワークに見立ててデザインしたという
事業説明用のスライド
事業説明用のスライド。将来は、(株)セブンドリーム・ドットコムなどと連携し、金融と物流を融合したECサービスも提供するという

また、2001年度中に自動引落しなどの口座振替や、公共料金などの代金収納を業務内容に加えるほか、2002年度中にイトーヨーカドーグループ店舗で利用できるデビットカード/ポイントカード/クレジットカードの機能をキャッシュカードに付加。さらに、10月にインターネットバンキングを開始し、パソコンや携帯電話などを用いて口座開設/残高照会/振込が可能になる予定。そのほか、都市銀行/地方銀行/証券会社/クレジットカード会社/信販会社/保険会社などと、ATMの利用提携を進めていくとしている。具体的には、15日から三和銀行のキャッシュカードでアイワイバンク銀行のATMを利用でき、6月に静岡銀行とあさひ銀行に提携を拡大。他行のキャッシュカードも、順次利用可能にするとしている。なお、アイワイバンク銀行は、2001年度中に資本金を600億円に増やす予定。松下電器産業(株)、三井物産(株)、伊藤忠商事(株)などから増資引受の申込みがあるという。

アイワイバンク銀行のATM
アイワイバンク銀行のATM。左がセブン-イレブンに、右がイトーヨーカ堂に設置するもの。プライバシー保護や自動警備システムなど、セキュリティー機能を完備したとしている

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