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CD-RWドライブは20倍速書き込みに! リコー「MP7200A」が発売日直前に販売スタート!!

2001年04月26日 21時08分更新

文● 小磯

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MP7200A

 最大20倍速でCD-Rメディアに書き込みが可能なCD-RWドライブ「MP7200A」がリコーから登場。20倍速という書き込み速度は26日現在世界最速だ。リコーによれば、650MBのCD-Rメディアに書き込む際、最大12倍速書き込みの同社従来製品「MP7125A」に比べて書き込み時間を2分以上、16倍速の他社製品に比べても1分程度短縮可能だという。アキバでは、発売日とされていた27日より1日早く一部のショップで販売が始まっている。



パッケージ

 MP7200Aは、20倍という書き込み速度を実現するために最適書き込み速度制御機能“JustSpeed”を装備したのが特徴。MP7200Aでももちろん採用されているリコーのバッファーアンダーランエラー防止技術“JustLink”と名称は似ているが、まったく異なるものだ。
 JustSpeedとは、それぞれのCD-RメディアのATIP情報(メディアにあらかじめ記録されているメーカー名や型番などの情報)をチェックするとともに、メディア内周のPCA(Power Calibration Area)に試し書きを行ってレーザーのパワーを調整。さらに、ディスク外周部の精度やぶれについてサーボを実際に追従させてチェックし、当該メディアに対する最適な最大書き込み速度を調整する機能のこと。JustSpeedにより、ATIP情報から正確なスペックを読みとれないCD-Rメディアにも最適な書き込みが可能だという。ファームウェアの機能であるためライティングソフト側の対応は特に必要ないが、同梱の「B's Recorder GOLD」を使用すれば、標準でオンとなっているJustSpeedの機能をオフにすることも可能となっている。



背面
背面。S/PDIF端子も装備する

 他の仕様を見てみると、書き込み速度は4/8/12/20倍速、書き換え速度は2/4/10倍速、読み出し速度は最大40倍速。40倍速でのオーディオデータ読み出しにも対応している。書き込み方式はZCLV(※1)を採用しており、20倍速書き込み時でも、データ領域の最内周から100MBまでは16倍速に固定される。バッファメモリは4MB。書き込みモードはディスクアットワンス/セッションアットワンス/トラックアットワンス/マルチセッション/パケットライトに対応。インターフェイスはATAPIとなっている。ソフトは、前述のB's Recorder GOLDのほか、パケットライティングソフト「B's CLiP」も同梱する。

※1 ZCLV(Zoned Constant Linear Velocity) :書き込み領域をゾーンごとに区切り、ゾーンごとにCLV(線速度一定)で回転する方式



ポップ

 実際のところ、書き込み速度12倍速以上のドライブとは買い換えが必要なほどの書き込みの速度差は出ていないが、20倍速というのはキリもよく、またインパクトも大きい。8倍速や4倍速書き込みといった、バッファーアンダーランエラー防止技術非対応のCD-RWドライブのユーザーにとって、買い換えのいい契機になりそうなCD-RWドライブと言えるだろう。価格はUSER'S SIDE本店で2万5800円、コムサテライト3号店で2万5980円。



RW7200A

 なお、リコーのリテールパッケージのほか、ホワイトボックスに入ったOEM製品「RW7200A」も同時に販売がスタートしている。OEM品であることと、製品ラインナップがライティングソフト同梱の「RW2010AJL/K II」と同梱しない「RW2010AJL/K III」であること、そしてフェイスのデザインが若干異なる以外は、MP7200Aと差はないようだ。RW2010AJL/K IIはコムサテライト3号店で2万5300円、RW2010AJL/K IIIはPCiN秋葉原で2万1800円、CUSTOMで2万3800円、コムサテライト3号店で2万4300円、高速電脳で2万4800円。



比較
MP7200A(上)とRW7200A(下)の比較。ロゴなどのプリント以外は何も変わらない
ホワイトボックス
RW7200Aの入っているホワイトボックス
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