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Athlon-1.2GHzのオーバークロック性能を試す

2001年04月23日 22時13分更新

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●マザーボード(チップセット)は何がいい?

 CPUが決まったところで最大の性能を引き出せるマザーボードは何か?と考える前に次々に登場してくるチップセットを知っておこう。こちらの表に各社からリリースされている最新のチップセットの特徴が書き出されているので参考にして欲しい。このうちApollo KT266、AMD-760、ALi MAGiK 1を採用したマザーボードに照準を合わせてオーバークロックに適したマザーボードを探ってみる。

 さて、オーバークロックとなれば最低限でもFSB設定クロックの操作は必須だ。細かく設定できれば更にいい。加えてCPU電圧や倍率設定が変更可能であれば文句無しである。ただメーカーのデザインによってこれら全てをサポートする製品は少ない。また入手性の善し悪しもあって【表1】の製品を選んでみた。
 選考理由を簡単に述べておくとALi MAGiK 1を搭載した「A7A266」(高速電脳:23000円)は潤沢に販売されており入手しやすい。しかし、買ってきた状態だとCPUの倍率は変更できない。これを市販の“オーバークロックパーツ”で設定可能となるか否かを確かめる目的もある。また、“改造”による実現性も試してみる予定だ。次にAMD-760を搭載した「AD11」(コムサテライト3号店:1万9740円(税込))だが、実際のところ、ちまたで評判の「A7M266」という選択肢もあった。しかしA7A266と同様にCPUの倍率変更が不自由であり生産が終了するとの噂も聞いた。そこでFSB/倍率/コア電圧の変更が可能で安定性も優秀だと評価される前者を抜擢した。最後にApollo KT266を搭載するマザーボードの登場は「K7T266 Pro」(パルテック:2万3800円)が市場に登場した最初の製品で、必然的に決定となった。ただ、それだけではなく、このマザーボードのオーバークロック装備がとても充実しているらしく、その性能が気になったからでもある。ところが…(チョット脱線話し)資材調達時点での入手性は最悪だった。戸伏君とふた手にわかれ携帯電話で連絡を取りつつ日本橋のほぼ全てのショップを訪ねたがどこにもその姿が見あたらない。結局、日本橋のショップ「パルテック日本橋店」に確保してもらうことになった。

【表1】

マザーボード 搭載チップ FSB設定クロック CPU倍率 CPUコア電圧 DDR電圧(2.5V)
MSI「K7T266 Pro」 Apollo KT266 最高153MHz/1MHzステップ BIOS BIOS BIOS
FIC「AD11」 AMD 760 最高150MHz(※1) DIP DIP
ASUSTeK「A7A266」 ALi MAGiK 1 最高166MHz/1MHzステップ(※2) -(※3) BIOS ジャンパ
※1 133/138/140/144/150が選択可能
※2 BIOSリビジョン1003Bにて実現
※3 マザーボードにDIPスイッチをハンダづけすれば操作可能あるいはオーバークロックソケットにて実現

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