裏返せば、安価なハードウェアで十分なら他の携帯機器への組み込みも可能ということ。パーム社の積極的なPalm OSの外部提供の方針と相まって、携帯電話などとの複合機がこれから多く登場することになりそうである。米国ではすでに、Palm OS内蔵の携帯電話が出回っている。日本でも、パーム社とNTTドコモの提携が報じられている。昨年9月3日の日経新聞には、携帯電話での通信機能内蔵の端末を来春をメドに(つまり、もうそろそろ)発売するという記事が掲載された。両社とも、まだ公式な発表をしていないので詳細は不明だが、大いに期待ができるものだ。
昨年12月には、Palm OS 4.0(現在の最新は3.5)の発表もあった。16bitカラー表示、Bluetooth、USB、音声通話への対応がうたわれている。今までのPalmに比べると、ずっと巨大なデータを扱うことになりそうだが、これに対応して、今までの約20倍の処理速度といわれるStrong ARM CPUが採用されるようである。Palmのこれからがかなり気になるところである。