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シマンテック、リモートコントロールツールの最新版を発売

2001年04月03日 17時28分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)シマンテックは3日、リモートコントロールツールの最新版『pcAnywhere 10.0』を発表した。対応OSはWindows 95/98/Me/2000/NT4.0。パッケージ製品は4月19日発売で、価格は『リモート版』(操作する側用)が1万2800円、『ホスト側』(捜査を受ける側用)が1万800円、リモート版とホスト版をセットにした『コンプリート版』が1万6800円。法人向けライセンス製品は4月25日に受注開始、価格はコンプリート版が25~99ユーザーで1ライセンス1万2000円。

pcAnywhereパッケージ画面
『pcAnywhere 10.0』のパッケージ

pcAnywhereは、ネットワークやモデム経由で遠隔地にあるパソコンにアクセスし、そのパソコン画面を手元のパソコンに表示させ、操作できるリモートコントロールツール。pcAnywhere 10.0は、セキュリティ機能が強化され、Active Directory ServiceやLDAP、FTPなど8種類のユーザー認証オプションが追加されたほか、PKI暗号技術に対応する。また、どんなアプリケーションを起動したか、どんなファイルにアクセスしたかといった詳細なログを取ることも可能。

リモートセッション画面
リモートセッション画面

さらに、カスタムインストールパッケージを作成できる“パッケージャ”機能を搭載する。必要な機能だけを選択して独自のインストールセットを作成できるというもので、インストールファイルサイズを軽減できるようになる。ユーザーインターフェースのカスタマイズも可能。また、リモート操作を高速化する“最適化ウィザード”も用意されている。これにより、リモート操作を遅くする原因(スクリーンの色数やアクティブデスクトップ、スクリーンセーバー、壁紙など)の設定をウィザード形式でカスタマイズできる。

パッケージャ画面
パッケージャ機能のプロパティ設定画面

“リモートアクセス周辺スキャナ”は、ライセンス製品にのみ搭載される管理者向けのセキュリティホール対策機能。ネットワークをスキャンして、セキュリティポリシー違反やセキュリティホールなど、他に比べてセキュリティの弱いpcAnywhereを発見し、強制的に停止することが可能となっている。同じくライセンス製品のみの機能で、イントラネット上にインストールイメージを公開し、ダウンロードできる“Webインストーラ”も搭載する。

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の成田明彦氏は、「正式な数値を発表するのは今月下旬になるが、2000年度の年間目標売上は達成できた。現在日本経済は不況だが、セキュリティ分野に関しては企業、個人とも積極的な投資を行なっている。従来のウイルス対策のシマンテックから、今後はインターネットセキュリティのシマンテックとして展開していく」と語った。

シマンテック成田社長シマンテックの成田社長

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