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ニフティとアキ、@niftyで3D画像を駆使したネットワーク対応釣りゲームを提供

2001年02月13日 22時38分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ニフティ(株)と(株)アキは13日、3D画像を駆使した釣りがテーマのネットワーク対応コミュニケーションゲーム“World Fishing”を2月19日から提供開始すると発表した。利用料金は月額380円で、キャンペーンとして28日までは無料で利用できる。

アキ:'95年に設立され、これまでPlayStation、ドリームキャスト、ニンテンドー64などのゲーム専用機に向けて(国内、米国)、3Dプロレスリングゲーム“バーチャル・プロレスリング”を制作している。

“World Fishing”のトップ画面
“World Fishing”のトップ画面

World Fishingは、3D画像で構成された日本や世界の釣場を、プレイヤーがボートに乗って移動しながら、ルアーフィッシングを楽しむというもので、同じ釣り場にいるほかのプレイヤーと3D画像のままチャットで会話できる。プレイヤーが釣り上げた魚は、プレイヤーごとに用意される水槽に入れてグラフィックスを鑑賞したり、ほかのプレイヤーと交換したりできる。

水槽の中では、淡水魚、海水魚、は虫類、鳥類などの区別なく、釣り上げた獲物を泳がせることができる
水槽の中では、淡水魚、海水魚、は虫類、鳥類などの区別なく、釣り上げた獲物10匹まで泳がせることができる。水槽はオプションとして追加可能

ゲーム内容は、釣りのリアルなシミュレーションではなく、実際には釣れない魚が釣れるなどの楽しさや、自然の画像や音の流れる中で遊ぶという癒し効果をねらったものとしている。たとえば、実際にはいない色の魚や、冬の北海道沖で雪が降っている状況ではペンギンが釣れたり、ホタテ貝のルアーを使ってラッコを釣ることができたりするという。また、初心者でも大きな魚を釣れるというようなランダム性を加味することで、ゲームのうまい人が必ず勝つというようなことのないように調整したとしている。

World Fishingでヒットした獲物を釣り上げるところ
World Fishingでヒットした獲物を釣り上げるところ。左下のルアーアイコンが動いたところでアワセる。あとは“竿を右に! 左に!”という画面の指示に従って、バレないように釣り上げる

サービス開始時には魚(は虫類、甲殻類、ほ乳類含む)100種類と、日本国内の釣り場+ハワイ沖を用意するが、毎月魚の種類を追加するほか、釣り場もアマゾンや南極などを随時追加していきたいという。また、4月からは釣り上げた魚を交配して新しい種類を作り出せるようにする予定。

シャチを釣り上げたところ
シャチを釣り上げたところ。ウミガメやクリオネ、クジラも釣り上げることができるという。釣り上げた魚ごとにポイント(Fishing Point)が与えられ、ためたポイントで竿やルアー、ボートを購入できる仕組み

World Fishingを利用するにあたってプレイヤーは、アキが開発したプラグインソフト“Matrix Engine 1.0”(約900KB)をダウンロードする必要があるが、プレー自体はウェブブラウザー(Internet Expoler 4.0以降、Netscape Navigator 4.0以降)の中で行われる。釣り場のデータ(ポリゴン、テクスチャーなど。約500K~850KB)は、プレイヤーがその釣り場を選んだあとでそのつどインターネット経由でダウンロードされる。

アキによると、初めてプレーする際には、ダウンロードされるデータが多いため、アナログモデムなどでインターネット接続している場合には、ダウンロードに10分程度かかるが、2回目以降はデータがウェブブラウザーにキャッシュされ、新しいデータのみのダウンロードとなるため、プレイヤーの待ち時間は新しい釣り場を選んだ際でも数分以下になるとしている。

プレー中の釣り仲間と3D画像のままチャットできる
プレー中の釣り仲間と3D画像のままチャットできる

3D画像の処理にはDirectX(7.0以降)を利用しているため、Windows 95/98/Me/2000でプレーできるが、MacintoshやWindows NTはサポートされない。また、グラフィックスチップの3Dサポートや、最低4MBのビデオRAM(16MB以上推奨)が必要だというが、アキによると、World Fishingで要求されるレベルの3D機能は、'99年の冬以降に発売されたパソコンであればほとんど搭載されているとしている。

ニフティ取締役でサービス企画統括部長の土肥健一氏
ニフティ取締役でサービス企画統括部長の土肥健一氏
アキ代表取締役社長の宇野旭氏
アキ代表取締役社長の宇野旭氏

ニフティ取締役でサービス企画統括部長の土肥健一氏は、「World Fishingを@niftyの常時接続向けコンテンツの1つとして位置づけている。データをそのつどダウンロードするという方式だが、今後、ADSLなどブロードバンド接続ユーザーが増加することが考えられ、この程度のデータ量なら瞬時にダウンロードでき、問題にはならないと考えている。2002年3月までに10万人の利用者を見込んでいる」という。また今後もこうしたコンテンツの増強をはかり、特にモバイル向けコンテンツに力を入れるという姿勢を見せた。

なおニフティでは、World Fishingのサービス開始を記念し、World Fishingないの特設釣り場“NIFTY湖”において“NIFTY杯ブラックバス釣り大会”を開催予定で、大物ランキング100位以内から抽選で10名を実際の釣りオフ会に招待するというイベントを行なう。この釣りオフ会にはタレントの川村亜紀さんがゲストとして参加するとしている。イベントの詳細はWorld Fishingのサービス開始時に案内される。

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