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PCV-RX71K

PCV-RX71K

2001年02月07日 15時23分更新

文● 山崎

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PCV-RX71K

ソニー

オープンプライス
35万5800円(SonyStyleダイレクト価格)

VAIOデスクトップのフラッグシップ「RXシリーズ」にPentium 4-1.5GHz搭載モデルが登場した。ビデオデッキPCであるRXシリーズこそ、MPEG2を始めとするマルチメディアデータの処理能力にすぐれたPentium 4の実力を最も有効に活用できるPCだ。今回はRXシリーズの最上位機種「PCV-RX71K」を紹介しよう。

Pentium 4の実力を余すところなく引き出せるビデオ編集マシン

 PCV-RX71Kは、標準で搭載するTVチューナ内蔵MPEG2リアルタイムエンコーダボードを使ってTV番組を録画したり、i.LINK端子経由でDVカムコーダから取り込んだ動画を編集したりと、映像素材を自由自在に操りたいユーザーのためのPCだ。DV動画の取り込みや、AVIファイルのノンリニア編集など、マルチメディアデータの高速な処理が要求されるマシンであり、ハードウェアスペックは豪華な仕様となっている。CPUはデスクトップPC用CPUとして現在最高速のPentium 4-1.5GHzを採用し、メインメモリは128MBのRDRAM(PC800)を標準で搭載する。

PCV-RX71Kのマザーボード
PCV-RX71Kに搭載されるマザーボードは、Pentium 4用ボードとしては珍しいマイクロATX規格のものだ。オンボードにはLAN(RTL8139C)、AC'97コーデック(AD1881A)、i.LINKなどのチップを実装している。

 HDDは80GBの大容量のものを装備し、出荷時の状態では、Cドライブが約7GB、Dドライブが約73GBという2つのパーティションに分割されている。OSなどのシステムファイルやプリインストールソフトはCドライブにインストールされており、TV番組の録画や動画の取り込みにはDドライブをまるまる利用できる。DV動画なら約5時間20分、アナログ動画は「高画質モード(MPEG2:8Mbps)」で約20時間15分、「標準モード(MPEG2:4Mbps)」で約40時間、「ビデオCDモード(MPEG1:1.41Mbps)」で約109時間という長時間録画も可能になっている。DドライブはファイルシステムにNTFSを採用しており、ファイルサイズには事実上制限はないのだが、AVI/MPEGともにファイルの保存には複数のファイルを1つの連続したデータのように扱える参照方式を採用しており、長時間の録画ではファイルを分割して保存することで、外部メディアへのコピーやほかのOS上で再生するような場合でも、ファイルサイズ制限による問題が発生しないようになっている。

 購入時には動画保存用に73GBのHDD領域が確保されているが、使用しているうちにHDDスペースが不足してきたという場合には、内部3.5インチベイに1つ空きがあるので、HDDの増設で対応できる。また、標準でCD-RWドライブ(12倍速書き込み/8倍速書き換え/32倍速読み出し)を装備するので、動画ファイルをCD-R/RWに記録して保存できるほか、TV出力端子(コンポジット/S-VIDEO)やi.LINK端子経由でアナログビデオテープやDVテープに書き出すことも可能だ。

PCV-RX71KのCD-RWとDVD-ROMドライブ
PCV-RXシリーズは全モデルが、DVD-ROMとCD-RWのデュアルドライブ構成を採用している。2つのメディアを同時に利用できるので、CD-Rのデュプリケーションなどでは、CD-RWとDVD-ROMを1台でまかなうコンボドライブよりも使い勝手は良い。

 そのほか、16倍速DVD-ROMドライブも装備しDVD-Videoの再生も可能だ。再生画像はPC用モニタに表示するだけでなく、TV出力端子を利用してより大画面のTVモニタで楽しむこともできる。しかもドルビーヘッドフォン機能を搭載しており、手持ちのヘッドフォンでも臨場感溢れるサウンドを堪能できる。映像を扱うためのPCとして比肩しうるものは存在しないほどの充実したスペックをもつマシンである。

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