分散リソース管理システムを提供するカナダのプラットフォームコンピューティング社の日本法人であるプラットフォームコンピューティング(株)は29日、ウェブサービス向けネットワーク総合管理ツール『SiteAssure』を3月1日に発売すると発表した。
SiteAssureは、ネットワーク上のサーバー稼動状況や、Oracle、SQL Server、IISなどのアプリケーション状況の監視と管理を行なうツール。また、シスコシステムズ社のDFP(Dynamic Feedback Protocol)対応ウェブスイッチング機器と連携して、サーバーやアプリケーションの監視情報を元にウェブサイトのダウン防止や、不正なコンテンツの配信防止なども行なう。同社とシスコはサーバーやアプリケーションの認識技術、ネットワーク装置との通信技術を共同で設計したという。
SiteAssureの監視ルール設定画面。ユーザー側である特定の条件ごとにさまざまな対応アクションを設定できる。画面は、アラートがダウンしたら通知し、リスタートするというアクションを設定しているもの |
ハードウェア障害や外部通信リンクの障害などを検知する機能や、サーバープロセス障害、アプリケーションの暴走、データベース接続過多などが発生した際の修正機能などを搭載する。
また、スワップ領域の過度使用によるOSのクラッシュやハードディスク領域の減少によるトランザクションの消失などを予防する機能も用意されている。例えば、Windows NT Serverはユーザーが1万人を超えるとパフォーマンスが急速に落ちるため、IISサーバー上でユーザーが9000人になった時点で警告を出すという。
そのほか、データベースのバックアップやコンテンツの更新など、保守のためのシステム停止を自動で行なうことも可能。
SiteAssureのグラフ機能で、メモリーの空き状況(赤)とレスポンスタイム(緑)を同時に表示した様子 |
対応OSはSolaris、HP-UX、AIX、IRIX、Linux、Windows NT Server、Windows 2000 Server。価格は利用するサーバー数によって異なるが、10サーバーで約300万円程度、年間保守料金が60万円程度となる。製品の受注開始日は1月30日。
本日都内で行なわれた発表会で、カナダのプラットフォームコンピューティング社の技術ディレクターであるEmile Khan(エミール・カーン)氏は、「SiteAssureは、ネットワーク上のリソースを分析し、システムのボトルネックを確認できるツール。シスコ社と共同で技術設計を行なっている点がわれわれの強みだ」としている。