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メルコ、全国のSIと協業してインターネット関連の設置・保守サービスを開始

2001年01月18日 21時40分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)メルコは18日、全国のシステムインテグレーターと協業して、インターネット機器の設置・設定・保守などのサービスを行なうサービス組織“バッファローサービスアライアンス(BSA)”を結成、サービスを開始したと発表した。3年後にサービスの売り上げ40億円を目指す。

メルコ代表取締役社長の牧誠氏
メルコ代表取締役社長の牧誠氏

BSAは全国各地で地域密着型のインターネット関連のサービス事業を展開しているシステムインテグレーターをメンバーとしており、現時点で42都道府県の132社が加盟、9月までには47都道府県250社に拡大する予定。BSAが事業対象とするのは、主にインターネット端末を販売しているが、顧客に対するサービスインフラを持たない企業で、サービス自体はその企業の顧客に対して行なう“B to B to C”形となる。

例としてはインターネットサービスを展開するCATV業者のユーザーに対するサービスなどをあげている。具体的に提供するサービス内容は、インターネットに接続するためのハードウェア/ソフトウェアの設定、LANの設置・設定、無線LANの屋外アンテナ工事、保守などで、今後拡充するとしている。サービスにあたっては、機材としてメルコ製のものを使用しているかどうかは問わない。

メルコ代表取締役社長の牧誠氏は、「日本のインターネット人口が2005年には7600万人にもなるという流れの中、中小企業や家庭でもパソコンあるいはインターネット端末が1人1台という時代が到来する。そこでは、これまでの“パソコンが欲しい。パソコンでやりたいことがある”というような設置・設定が比較的苦にならないユーザーではなく、“インターネットで株取引がしたい”というような、サービスが目的であって、端末の設置や設定に詳しくない、煩わされたくないユーザーが大幅に増加する。そこでメルコは“インターネット、もっと使いやすく”というスローガンの元、ハード、ソフト、サービスを一体としたソリューションを提供するインターネット・ソリューション・プロバイダーを目指す」と述べた。

続いて事業説明を行なった新事業推進室長の豊岡誠史氏は、「インターネットが中小企業、個人に急拡大する上で、なにを買ったらいいか分からない、保守・設置サービスを依頼したいが大手メーカーのサービス料金は高すぎるといったユーザーサイドの悩みと、インターネットインフラを活用したビジネス展開を考えているが、対象ユーザーのサポートを行なうノウハウやリソースを持たないという事業者サイドの悩みを解決する。BSAでは、適切・安心・信頼のサービス、適正なサービス価格、地元事業者による地域密着型のサービスで、他のサービスとの差別化を図っていく」という。事業は、法人・個人ユーザーからの仕事をメルコがまとめて、適切な技術、能力を持った地元SIメンバーに依頼する形となる。サービス料金の一例としては、無線LANアクセスポイントとパソコン1台の設定で2万円、有線LANの設定が1台あたり1万2000円など。

牧社長は「もともとこのサービスは地元(愛知県)のCATV業者から、ユーザーの端末設定のサービスができないかという依頼を受けたことから始まったもの。すぐにメルコの事業のなかで、大きな割合を占めるようになるとは考えていないが、これまでのようなコンポーネント(製品)を販売していくだけではいけないと考えた」と述べ、BSAを足がかりとしてゆくゆくは直接エンドユーザーに対する“B to C”サービスにも乗り出したい意向だ。

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