6日から開催中の2001 International CESにおいて、来場者の人気を最も集めているブースの1つがソニーだ。CESで発表された家庭向けインターネットアプライアンス『eVilla』などに注目が集まっていた。
BeIA搭載インターネットアプライアンス『eVilla』
ソニーブースで一番の人気となっていたのがこのCESでお披露目された、家庭向けのインターネットアプライアンス『eVilla』だ。eVillaは15インチのFDトリニトロン管を縦に使ったディスプレーが特徴で、4人までのアカウントを管理でき、電子メールとウェブブラウジング、音楽ソフトやストリーミング画像の再生をサポートしている。電源スイッチを押して数秒で利用できるようになるという。CPUには米ナショナルセミコンダクター社のx86互換プロセッサー“Geode”を使用し、OSはBe社のインターネットアプライアンス向けOS『BeIA』、ブラウザーはノルウェーのOpera Software社の“Opera”を搭載している。米国で4月に499ドル(約5万8000円)で発売予定。
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| 『eVilla』は、2つのUSBポート、1つのメモリースティックスロットを備えている |
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| 日本で発表済みのインターネット接続機能付きワイヤレステレビ“エアボード”。米国向けにはxDSLモデムなどに対応して発売の予定 |
Bluetooth対応の“Infostick”
メモリースティック関連の展示では、昨年秋のCOMDEXでも展示されたGPSモジュール、カメラモジュール、指紋照合モジュールに加えて、Bluetoothモジュールが展示されていた。SDカード陣営の松下電器産業(株)や(株)東芝もこうした各種のI/O製品を計画しており、CES会場でモックアップを展示しているが、ソニーはこの4種類とも実際に動作する製品を展示し、製品化で一歩先に進んでいることを印象づけた。なお、これらの製品は2001年内に商品化の予定としている。また、メモリースティックの小型規格であるメモリースティックDuo対応のモックアップも数多く展示されていた。
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| “Infostick”Bluetoothモジュール。右側の部分にはLEDが付いており、点滅により現在の通信状況を表示する |
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| Infostickの内部はこのように部品が配置されている |
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| GPSモジュールを装着したCLIE |
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| 指紋照合モジュールとそのアプリケーション |
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| メモリースティックDuo対応の超小型デジタルカメラのモックアップ |
そのほかの新技術・新製品など
そのほかソニーブースでは、青色半導体レーザーを使った記録容量22GBの書き換え型DVD“DVR Blue”の展示や、DVD+RWを使うDVDビデオレコーダーなどが展示されていたのが目をひいた。長時間録音可能なMDLP規格の展示もされていたが、米国ではMDがあまりはやっていないせいか人気薄だった。
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| 片面1層で22GBの容量を持つ“DVR Blue”メディア(右)とそのドライブユニット。商品化の具体的なスケジュールは未定。2000年秋のCEATECで展示されたのと同じものという |
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| 参考出品されていたDVD+RW規格に対応するDVDレコーダー |
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| ソニーの子会社である米eMarker.com社の出口雄一郎CEO。“eMarker”はFMラジオを聴いていて“この曲いいな”と思ったら小型の装置(出口氏が手にしている装置)のボタンを押し、後でパソコンに接続すると曲名がわかり、それを含むCDタイトルの購入などが行なえるというサービス。日本でも昨年12月に東京地区で試験的にサービスを開始している。端末の価格は20ドル(約2300円) |
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| eMarkerのパソコン側のアプリケーション画面。eMarkerの端末はボタンを押された時間のみを記録し、パソコンに接続すると、事前に登録した自分の良く聞くFM局で、その時間に演奏されていた曲名をデータベースから検索して表示する仕組み |
