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三國志VIII特別インタビューレポート

三國志VIII特別インタビューレポート

2000年12月31日 03時36分更新

文● 中村聖司

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ひとつの技に磨きをかけろ! 「戦法」

現在鋭意開発中の野戦の様子。父孫堅を殺され仇討ちを狙う孫策。VIIIでは劉表はかなり辛い戦いを強いられそうだ。
戦法を発動したところ。槍衾は歩兵系最強の戦法だ。磨きを掛けろ!

 それでは戦闘関連の説明に入ろう。今回、戦術的に最も重要な要素になりそうなのが「戦法」だ。基本的にはこれまでの「計略」の中で攻撃的なコマンド(突撃、火矢、岩落など)を戦法として独立させたもの。戦法の計略(伏兵、強行、消火など)との大きな違いは、レベルが用意され「レベルによって効果が異なる」ところだ。たとえば、従来のシリーズにおいても、関羽と雑魚武将では突撃の威力はまったく違っていたわけだが、今回はそれに加えて、突撃のレベルの高い武将は、コマンドの成功確率とダメージが倍加される。烈火(従来の火計)の効果範囲も1ヘックスのみに止まらず、いきなり「広い範囲に火がつけられる」ようになるようだ。もっとも、誰でも彼でもすべての戦法が訓練できるというわけではなく、訓練の対象は初期状態で覚えている戦法のみ。ただし、未知の戦法を習得している武将と仲良くなると「戦法を教えて貰えることがある」ようで、教えてもらった後は、訓練でその新戦法を鍛えることができるようになる。



個人フェイズで戦法を鍛えているところ。武将の兵科によって使用できる戦法はあらかじめ決まっている。

 戦法の導入は、戦場における武力系武将と知力系武将のさらなる差別化と、知力系武将をより攻撃的にするというふたつの狙いがあるが、武将個人の能力を鍛える「鍛錬」コマンドが不必要な一流武将たちの、個人フェイズにおける新たな目標という含みもある(余談だが、今回鍛錬で上げられる個人能力は武将によって「上限が異なる」とのこと)。楽しみなところだ。ちなみに、今回用意される兵科は、歩兵(軽歩兵、重歩兵、南蛮兵)、騎兵(軽騎兵、重騎兵、山岳騎兵)、弓兵(弩兵、連弩兵)、象兵、攻城兵器、船(蒙衝、楼船)の6種類。兵科によって、繰り出せる戦法が決まっていて、兵科ごとの「最強の戦法」があったりもする。最強戦法の習得とその戦法のスキル向上が個人レベルでの一番大きな目標になるのではないだろうか。



これは軍団長システムとは直接関係ないが、ゲーム開始時に挿入される、その年の歴史的背景を説明してくれる「戦況イベント」。年代分51本が用意される。

 前回の速報でもお伝えした「軍団長」システムは、「信長の野望」のシステムにかなり近い形になるようで、軍団長も太守を兼ね、最大8軍団まで編成できるようだ(つまり、君主は第1軍軍団長と太守を兼ねる)。君主は、軍団長に対して、「曹操を攻略せよ」といったかなりグローバルな任務を与えることが可能。軍団長は、傘下の都市の太守に対して「(曹操領の)陳留を攻略せよ」と都市単位での命令を下すことができる。シナリオによっては、関羽が荊州方面の軍団長だったりするなど、最初から軍団長としてプレイすることもできるようだ。



一騎打ちの様子。この画面ではまだスタミナの表示は確認できない。

 さて、野戦/攻城戦は、インタビューで伺った限りではこれから煮詰めていく段階という印象が強かった。VIIIの野戦システムは基本的には前作の仕様を踏襲し、ターン制、ヘックス式で戦闘が行われる。ただし、ヘックスの単位を前作より細かくし、各部隊はより自由で自然な移動ができるという。また、マップの途中に「砦」が用意されるという。これは前作の拠点とは本質的に扱いが異なり、砦と城の間には「補給限界線」があり、攻撃側がそれを越えて進軍すると、以後補給が続かなくなり、結果、砦を守る部隊の士気が落ちていくといったこともあるようだ。  気になる一騎打ちについては、「スタミナ」の要素を追加し、大技ばかりを狙うと相手の体力を0にする前に、こちらのスタミナが切れてしまい、技が出せなくなってしまうらしい。力量(武力)が同程度の武将との一騎打ちでは、長期戦を考慮に入れた戦い方を考えていく必要があるようだ。これまでありそうでなかったシステムだけに、楽しみである。



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