目玉はネット対応とカード収集
集めたカードを使ってカードゲームをすることも可能。パーティー内でのアイテム分配で希望者がかぶった場合はNPCとカードゲームで決着をつけることになる。 |
今作で注目されるのは「e-playシステム」と呼ばれるネットワークシステム。ルナティックドーン本編では、IIIですでに搭載されている機能だが、自分だけのユニーク(固有)な世界をインターネット上に公開することができる。もちろん、ほかのユーザーはそこへ自由に足を踏み入れることができるので、いつもと違った世界をプレイできるわけだ。ただし、オンラインゲームではないため、複数のプレイヤーと同時にプレイすることはできない。そのほかにネット上では、アイテムやカードの交換を行うことも可能になっている。 そして「CO-CARDシステム」と呼ばれるカードを収集するシステムが用意されている。ゲーム中、戦闘終了時などにモンスターやアイテムが描かれたカードを入手することがあるのだが、これは戦闘時に魔法として使用したり、カードバトルに使用することができる。ただし、戦闘時に持ち歩けるカードの枚数には上限が定められているため、あらかじめデッキを組んでおく必要がある(残りはストックしておくことになる)。カードの種類は全部で約1600種もあり、1つの世界ですべてを入手するのはほぼ不可能。本気でカードコンプリートを目指すのならe-playシステムをフル活用して、他の世界にどんどん進出するのが一番の早道だろう。 ゲームシステムはPC-9801時代からの練り混みがあるためか、戦闘もサクサク進むし、マップもむやみやたらに広くないため、ストレスレスのプレイが楽しめる。ただ、前作のイメージが前作からあまり代わり映えしないのが気になるところだ。実際、前作をプレイしていると同じゲームではないかと錯覚してしまうほどだ。いちファンとして欲を言えば、e-play、CO-CARD以外にゲーム本編自体に斬新な追加要素が欲しかったところである。
依頼を受けたり断ったり、はたまた世界中を放浪したり他人の世界に行ってみたりと、気分次第で進められるこのゲーム。シナリオの進行が最重要な1本道タイプのRPGが幅を利かせる中で、“ゲーム世界で生活している”雰囲気を得られる貴重な作品である。特に「のんびりと進めたい」「収集癖がある」という人にはやりごたえのある1本だといえよう。
開発元 | (株)アートディンク |
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発売元 | 開発元に同じ |
対応OS | Windows 95/98/Me/2000+DirectX 7a以上 |
CPU | PentiumII-233MHz以上(同-300MHz以上を推奨) |
メモリ | 48MB以上(96MB以上推奨) |
ビデオ | 800×600~1024×768ドット/6万色 |
HDD | 200MB以上 |
CD-ROM | 4倍速以上(起動時必須) |