ビデオサーバ機能を搭載し、ネットワーク経由でのオンデマンド再生に対応
ネットワーク対応の「Pico Player」を使えば、からネットワーク経由でPCV-RX70Kのビデオカプセルにアクセスできる。VIDEO-CD互換のMPEG1映像を、ローカルファイルのようにスムーズに再生可能だ。 |
PCV-RX70Kを最も特徴づけているアプリケーションが、TV番組の再生や予約録画などを管理する「GigaPocket Ver.4.0」だ。今回のバージョンアップではGigaPocketで録画したデータ(ビデオカプセル)を、ほかのPCからネットワーク経由でオンデマンド再生できるビデオサーバ機能を搭載したことが大きい。GigaPocket Ver.3.0では、PCV-Rシリーズで録画したビデオカプセルとビデオカプセル再生ソフト「Pico Player」をファイルとして書き出し、これらを一緒にコピーすることで、他のPCでもビデオカプセルの再生を可能にしていた。GigaPocket Ver.4.0ではこの機能に加えて、新たにネットワークに対応した「クライアント版Pico Player」のインストーラを装備し、任意のマシンにPico Playerをインストールすれば、ネットワーク経由でビデオカプセルをオンデマンド再生できるほか、GigaPocketの録画予約などの遠隔操作もできるようになった。Pico Playerで再生できるビデオカプセルはVIDEO-CD互換のMPEG1形式に限定されるが、家庭内でネットワークを組んでいれば、好きなときに好きな場所からPCV-RX70Kに保存されているビデオライブラリを活用できるわけだ。
10BASE-Tのネットワーク環境で実際に試してみたところ、音飛びやコマ落ちなどはまったく発生せず、ローカルのファイルを再生するのと変わりないクオリティでRX-70Kのビデオカプセルを視聴できた。ファイルを選択して再生ボタンを押してから実際に再生され始めるまでや、停止ボタンを押してから次の操作が可能になるまで数十秒程度待たされるとはいえ、4台のクライアントでの同時再生でも破綻することはなく、家庭でのビデオサーバ用途には十分な実力を備えていると言えるだろう。
そのほかのプリインストールソフトでは、DVのキャプチャと編集を行う「DVgate」がデータベースによるDVテープの管理機能を搭載した。イン点/アウト点リストをデータベースとして保存し、そのデータに対応した2次元バーコード「サイバーコード」を印刷してDVテープに貼っておけば、後からi.LINK端子に接続したビデオカメラなどでサイバーコードを読み取って、関連づけられたイン点/アウト点リストをすぐに呼び出すことができる。大量のビデオ素材を使って動画編集を行っているユーザーのテープ管理の負担を軽減してくれるだろう。
よりパワフルに進化し、GigaPocketやDVgateなどのオリジナルソフトに加え、ノンリニア編集ソフト「Adobe Premiere 5.1日本語版」やMPEGオーサリングソフト「DVDit! LE」、サウンド編集の「DigiOnSound Light」など豊富なプリインストールソフトが揃って、映像を広く活用できるPCV-RX70Kは、これからビデオキャプチャや編集に挑戦したいと思っているユーザーはもちろん、すでに行っているユーザーにとっても、ベストな選択肢の1つであることは間違いないだろう。
光メディアドライブをデュアルで搭載するのはRXシリーズの中でも最上位機種のRX70Kのみ。DVD再生画像はMPEGエンコーダカードを経由してテレビに出力可能なので大画面でDVD-Videoを楽しめる。 |
電源ボタンには青色LEDを採用し、新筐体のクールな印象を強調している。ちなみにサスペンド時はオレンジ色のLEDが点灯する。 |
CPU | PentiumIII-1BGHz |
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メモリ | 128MB |
ビデオ | GeForce2 MX |
HDD | 60GB |
CD-RW | R8倍速/RW4倍速/CD32倍速 |
DVD-ROM | DVD16倍速/CD40倍速 |
通信 | モデム/LAN |
OS | Windows 2000 Professional |
モニタ | - |
Officeアプリ | - |