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静音コンパクトマシン完全自作編 ~その1~

2000年11月25日 23時12分更新

文● 森本琢司

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パーツの基本レイアウトを考える

 今回の自作のテーマは「静音」なので、まずは一番騒音の出る部分を考える。これは間違いなく電源ユニットだろう。よく考えてみると電源ユニットは電気を供給するだけの機能しか提供しないくせにケースの上座を陣取っている。なんとも生意気な機械だ。「外に立ってなさい」ってことで、ケースの外に出してしまおう。次にうるさいのはドライブ類だ。HDDはないとPCとして機能しないので外せないが、CD-ROMドライブはいつも使うわけではない。それに動き出すとウルサイうえにデカイ。この際CD-ROMドライブもケース外に出してしまおう。残ったのはマザーボード、HDDとFDDの3つだ。この3つが綺麗に収まる箱を作ればよい。中学の時、技術科でブリキ板を曲げて作った“ちりとり”が一瞬頭をよぎったりもしたが、さすがに板金からの製作は自信がないので市販の箱を探す事にする。どうせなら軽くて熱伝導性の高いアルミ材でいこうと各パーツを採寸してアバウトな図面を引いてみるが、丁度ぴったりサイズの市販アルミケースが売っているとも思えない。ネットでケースのカタログを探してみたりもしたが、メーカーさえ知らないのでどうにもならない。そうだアキバへ行こう(何か根本的な間違いを犯しているような気がしないでもないが)。アキバなら何とかなるはず!ってことで基本レイアウトも決まらないまま材料の買出しへGO!

さあアキバへ買出しだ!

ラジオデパートで購入した材料

私はアキバが好きだ。仕事柄(私の通常業務はSEモドキです)秋葉原で買い物もよくするのだが、あの「何か掘り出し物があるのでは」という独特の期待感はいつも新鮮だ。おばちゃんがバーゲンセールに夢中なのはこんな感じだろうか。

まずはケースが問題なので、アルミの箱を求めてアキバを徘徊する。おぼろな記憶を頼りにラジオデパート2階の怪しげなケース専門店(この系のお店はみんな怪しげだが・・・)に行ってみた。期待どおり大小様々なケースが所狭しと並んでいる。この中からマザーボードのサイズギリギリの幅で高さ50mm前後の箱を探す。今回は省スペースもテーマなので、できるだけ余裕のないぴっちりサイズのものを探すのだが、数ミリの誤差も無視できない。ケースを両手に持ったまま思案すること約30分。周りの人から見ると私は、“今まさに受信中の電波系の人”に見えただろう(気にしない気にしない、そんな人沢山いるし)。悩んだ挙句、外寸250(W)×350(D)×60(H)mmのアルミケースに決定。お値段は1,300円(税別)。蓋が無いのが難点だが、お安いのが魅力的だったので別途アルミ板を切って自作することにする。



ラジオデパートで見つけたアルミケース(1300円)
USER'S SIDE本店にて購入した(株)熱研の吸音材「Mystic White」(8400円)

次は吸音材。静音マシンなので吸音材はちょっとゴージャスにいこう。ネットで調べて狙っていた(株)熱研のMystic WhiteをUSER'S SIDE本店にて購入。8,400円(税別)也。この製品、一見ただのフエルトのようだが、能書きによるととてつもないものらしい。お値段も普通じゃないが、読んだ瞬間、「これだっ!」と一目惚れで購入決定。まさに静音マシンのために生まれて来たようなうたい文句なのだ。さて効果のほどはいかに・・・。

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