GeForce2 GTSやGeForce MXとは違い、大手ベンダーからしか商品が登場しないGeForce2 Ultra搭載カードだが、今回も大手ASUSTeK製。「AGP-V7700 Ultra」が秋葉原に登場した。
AGP-V7700 Ultraは、GeForce2 GTSの上位版にあたるビデオチップであるGeForce2 Ultraを搭載。GeForce2 GTSと比べるとクロックが引き上げられており、チップのクロックは200MHzから250MHzに、メモリクロックが333MHzのDDRメモリから460MHzのDDRメモリへと強化されている。これにより、フィルレートは1.6Gテクセル/秒から2Gテクセル/秒へ、メモリ帯域幅は5.3GB/秒から7.4GB/秒へとアップした。ASUSTeKでは、GeForce2 GTSを搭載した「AGP-V7700」に対し、約30パーセントのパフォーマンス向上があるとしている。
販売しているのは高速電脳で、価格は5万8800円。すでに市場には同じチップを搭載した他社製品が並び、また、単純に価格だけをとってみてもかなり高価だ。しかし、3Dのグラフィックをワイヤーフレーム処理するテクノロジ“3Dシースルーテクノロジ”に対応し、ポリゴンをワイヤーフレーム化できる(Windows 9x環境下のみ)のは、他社製GeForce2 Ultraカードにはない特徴。壁の向こうにいる敵を確認したいとする、ヘビー3Dゲーマーを中心にヒットしそうだ。
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