従来機「F300」の後継機種にあたるBJシリーズの入門機だ。標準では4色インク構成だがオプションでフォト印刷にも対応する。
1440×720dpiの解像度と4色インク採用など、スペック的には上位機種(F660)と同等で、全色独立インクタンク(解説)を採用する。上位機との違いは、インクカートリッジを1つのみ使用する点で、標準ではCMYBkの4色インクを搭載するカーリッジを装着する。オプションのフォトカートリッジ(6000円)は、黒/ライトシアン/ライトマゼンタ/イエローのインクタンク(各1000円)を装着するもので、シアンやマゼンタに関しては濃いインクとの併用ではなく、ライトシアンやライトマゼンタを1個所に重ね打ちすることで表現する。また、黒専用のインクカートリッジ(4300円)は幅の広いヘッド(160ノズル)を採用して高速の印刷が行え、大容量のインクタンク(1100円)はランニングコストも安い。さらにスキャナカートリッジ(1万円)を装着すれば720dpiのカラースキャナとしても利用できる。
標準のままでは少々物足りないように感じるかも知れないが、オプションの追加でさまざまな応用が可能であり、低価格機ながら拡張性を楽しめる。
F360のインクシステム。キャリッジにセットされた1つのカートリッジに各色インクタンクを取り付ける。標準の4色インク構成となっている。 |
印刷サンプル。ハガキサイズに印刷したものからフラットベットスキャナにて400dpiでスキャンした結果。元画像サイズは82×82mm。クリックすると拡大画像(スキャンしたままの画像データ、649KB)の画像が表示されます。 |
※ベンチマークテスト | |||
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モノクロ文書(A4、MicrosoftWord、10Page) | ノーマル(文書/標準) | 5分53秒 | |
ドラフト(速い) | 3分49秒 | ||
カラー画像(ハガキ) | フォト | 2分14秒 |