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LaVie S LS55H/54DV

LaVie S LS55H/54DV

2000年11月20日 11時10分更新

文● 岡本

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iモード端末からの予約も可能なTV録画機能

 従来までのLaVie Sシリーズでは最上位機種にしかなかったTVチューナパックが、全機種に装備(付属FDDと排他利用)されるようになったのも本モデルの特徴だ。TV関連の機能はNECのオリジナルソフト「SmartVision/TV」上で利用でき、TV録画にはソフトウェアによるMPEG2フォーマットが用いられている。具体的な機能としては、タイムシフト再生、電子番組表「ADAMS-EPG」を利用した番組録画などのほか、iモード端末やインターネットにつながったPCからのTV番組予約機能などがある。また、SmartVision/TVが出力する動画ファイルが、正式なMPEG2形式に則ったものになったのもポイント。これにより、プリインストールソフトの「Ulead VideoStudio 4.0SE Basic」や他の市販ソフトを用いて、自由に録画ファイルを編集できる。なお、このTV機能は同社のデスクトップPC、VALUESTAR TやEが持つものとほぼ同等なので、そちらも参照していただきたい。このほかにも、同機は4ピンタイプのIEEE1394ポートも持っており、DV機器との接続やビデオ編集も可能になっている。

 ただ、唯一注意しておきたいのは、SmartVision/TVを動作させるには、128MBのメモリが必要となることだ。今回紹介した「LS55H/54DV」は64MBのメモリしか搭載しておらず、上記のようなTV機能を利用することができない。Bitcast受信用ソフト「bitcast browser」を使えば、TVの受信やMPEG1での録画ができるものの、使い勝手は今ひとつ。今回紹介したようなTV機能に興味があるなら、本機購入時に忘れずにメモリも増設しておきたい。なお、LS55H/54DVの上位機種にあたる、Mobile PentiumIII-600MHzを搭載する「LS600J/55DV」、同800MHzを搭載する「LS800J/56DH」は標準で128MBのメモリを搭載するので、メモリ増設は必要ない。
 CPU、メモリ以外の各モデル間の違いは、まず、LS600Jは液晶がLS55Hの14.1インチに対し15インチにサイズアップ。さらにLS800Jは同じ15インチ液晶でも、LS55H/LS600JのXGA表示に対し、1400×1050ドットという高解像度の表示が可能なものを搭載。HDDも下位2機種の20GBに対し30GB、本体前面のスロットインのDVD-ROMドライブは、CD-RWの機能まで装備している。その分価格は実売45万円弱と、LS600Jの30万円弱、LS55Hの25万円弱に比べると、かなり高めになる。逆にXGA以上の解像度やCD-RWの機能まで要いらないというのなら、下位2機種はかなりのお買い得マシンになるはず。

背面にはTV出力(コンポジット/S-VIDEO)やUSBポート3つなどが並んで装備されている。マシン側面部にもぜひUSBポートが欲しかったところだ。
キーボード上部には、インターネットボタンなどのほか、PCを起動せずにCDプレーヤとして使うためのボタンなどもあり。

 重量は4.1kgと、もはや外を持ち運ぶというレベルではない超重量級ノートのLaVie Sだが、自宅の一番くつろげる場所でDVD-Videoを見たり、TV録画はアンテナのある場所で行い、再生自体は自室で、といった具合に家の中を自由に持ち運んで好きな場所でホームシアターを作ることができるメリットは大きい。一方、ビジネス用途でも、添付のOffice 2000を楽々動作させることが可能だ。AVの狭いくくりではなく、ホームユース全般に使える1台と言えよう。

CPU Mobile Celeron-550MHz
メモリ 64MB
液晶 14.1インチ
解像度 1024×768ドット/26万色
HDD 20GB
DVD-ROM DVD6倍速/CD24倍速
通信 モデム
サイズ 377(W)×290(D)×42(H)mm
重量 約4.1kg
OS Windows Millennium Edition
Officeアプリ Microsoft Office 2000 Personal(SR-1)

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