東日本電信電話(株)と西日本電信電話(株)は14日、DSLサービスに利用する加入者回線の通信機能を細分化した“アンバンドル”の接続形態の追加、およびそれに伴う技術的条件について10月18日に行なった認可申請に続き、接続料金について郵政大臣に認可申請を行なったと発表した。
今回申請する料金が認可されれば、DSLサービスを提供する他事業者は全国の各エリアにおいて本格的なサービスの展開が可能となる。
機能ごとの接続料金は以下のとおり。
機能の概要 | _ | 接続料金(月額) | 現行試験時のユーザー料金(月額) |
電話と重畳する場合 | NTTの電話用加入者回線とMDFで接続する場合 | 410 | 800 |
同上 | NTTのスプリッタを介して接続する場合 | 627円 | 1000円 |
電話と重畳しない場合 | _ | 2244円 | 2600円 |
試験期間中の契約者は3000加入程度(東西計、10月末現在)と少なく、またサービスの初期にみられる、作業の不慣れによる稼働時間の増加も考えられることから、今回の接続料金の申請にあたっては、試験サービス期間の実績から料金を算定するのではなく、費用が安定している平成11年度の接続会計実績のうち同様の業務に係るものを準用することにしたという。
接続料金算定の考え方 |
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実施時期は、郵政大臣の認可を得た後、速やかに接続約款の変更を実施し、他事業者との協定を締結する。また、NTT東西としても、12月にNTT東西の地域IP網を利用した“フレッツ・ADSLサービス(仮称)”を展開する予定としている。