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「Intel Solutions Showcase & Forum」レポート

2000年11月10日 15時52分更新

文● 高島茂男

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 IntelのDavies氏は、「インターネットでは、顧客のニーズが変わってきた。顧客は、1回ですべてにログインできたり、パーソナライズを要求してくるようになった」と、顧客の新たなニーズに対する対応が求められていると語り始めた。

John Davies氏

 「顧客を満足させるにはどうすればいいか? いつでも、どこでも、どんなデバイスからでもアクセスできるようにしなければならない」

 「Webは、高いパフォーマンスを低コストで実現できることが大事だ。TPC-Cベンチマーク(※1)による価格性能比では、以前はSun MicrosystemsのSPARCアーキテクチャがトップだった。しかしこの3~6カ月の間にPentium III Xeonが1位~5位までを独占するようになった。より多くのWebページをサポートするためには価格性能比は重要な要素だ」

※1 TPC:TRANSACTION PROCESSING PERFORMANCE COUNCIL。米国に本部を置くベンチマークの検証を目的とした非営利団体。TPC-Cはトランザクション処理のパフォーマンスをみるベンチマークで、トランザクションの処理能力と価格性能比がわかる。10月31日現在ではクラスタサーバでは1~6位、クラスタありとなしの両方を含んだランクでは1~4位をPentium III Xeonが占めている

 「インテルアーキテクチャは、スケールアップとスケールアウトの両面において柔軟に対応できる拡張性がある。スケールアップでは、主に64Bitのプロセッサ“Itanium”を今後使用するようになるだろう。新しいItaniumは、ソフトウェアやハードウェアの業界と協力していくこと、サポートを受けることが大切だと認識している。本日、Itaniumプロセッサのパイロットプログラムを発表した。これは検証や評価を行なってもらうためのプログラムで、ミッションクリティカルな業務で実際に利用してもらうためだ」と、検証や評価、チューンナップには業界との協力関係が不可欠であると述べた。

ロードバランス、アプリケーション、バックエンドの層をそれぞれIAサーバで構成したオンラインショップで、注文のやり取りをデモンストレーションしてみせた

 Davies氏は、「Intelは過去10年を振り返ったうえで、将来を見据えようとしている。過去10年で従業員1人に1台のパソコンが与えられるようになり、コンピュータ業界の市場規模は10倍になった。次の10年で10倍成長する方策はインターネットにある」と、ビジネスチャンスはインターネットにあるのだと語った。

 「インテルは、業界標準を作ってきたし、CPUなどの製品を開発してきた。それだけでは十分ではない。アプリケーションをアライアンスで提供したり、チャネルやソリューションプロバイダーにサービスを提供することも大切だ。販売を行なっている彼らといっしょにやっていくこともそうだ。e-Businessには、これらすべてが重要なのだ」と、10倍の成長を実現するためにIntelは、インターネットを強力にサポートしていくのだと締めくくった。

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