帝人コグノス(株)は27日、都内において、データ分析/レポーティングツール「PowerPlay Enterprise Server 6.6J」、レポーティングツール「Impromptu 6.0J」を発表した。あわせて、ビジネスインテリジェンス(BI)のプロジェクトをコンサルティングするサービスも発表した。
PowerPlay Enterprise Serverは、OLAPサーバの多次元データベースを、さまざまな視点から分析し、レポートを作成できるソフトウェア。今回の新製品では、データ分析のパワーユーザーのノウハウを、社内外のユーザーが共有できる機能が強化された。具体的には、分析は行なわずレポート結果を見るだけでよい人に向けて、レポートからPDFファイルを作成し、それをWebで発信できる機能「PowerPlay Web Viewer」が追加された。そのほか、ブラウザー利用時に、データ分析をドリルダウンしたくなったとき、プルダウンメニューだけでそれが行なえるようにユーザーインターフェイスが強化された。
出荷は12月の予定で、約400万円(Webクライアント25ユーザーとサポート費用含む)~。
コンサルティングサービスは、BIシステムを構築しようというユーザーに対して、「迅速な開発とミニマムなコストの実現とプロジェクトの成功がゴール」(BI製品統括カスタマーサービス本部の森庸輔本部長)という。全世界のCognosで蓄積されたノウハウを提供するもので、北米などでは既に提供されているものだという。コンサルティング費用は14万4000円/日~。
帝人コグノスの橋本信雄代表取締役社長は、「競合相手にどう優位に立つか、どう顧客を囲い込むかといった点で、データウェアハウスやERP、SCMといったところに力を使っている。一方で、eビジネスの最前線で即判断を行なうスピードに迫られている人たちがおり、BIはそういった人に向けたソリューション」と説明した。
橋本信雄代表取締役社長 |
PowerPlayのASP利用について森氏は、「ASPについては数社から引き合いがある。現時点では思考している段階」と、まだ検討の段階と語った。