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PSIネットなど5社、ISPやASPを始めたい企業向けの代行ホスティングサービスについて協力していくと発表

2000年08月31日 21時58分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ピーエスアイネット(株)、エヌ・ティ・ティソフトウェア(株)、サン・マイクロシステムズ(株)、シスコシステムズ(株)、日本オラクル(株)の5社は31日、ISPやASP事業への参入を狙う企業に対し、ハードウェア、インフラ、システム構築、運用保守までを請け負う(※1)“VxSPワンストップ・ソリューション”の提供を、協力して行なっていくと発表した。

※1 VxSP(ブイエックスエスピー:バーチャル・エックス・サービス・プロバイダー)とは、ISP(インターネットサービスプロバイダー)、ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)、CSP(コンテンツサービスプロバイダー)などのインターネットサービスを指す言葉。

ピーエスアイネットのシー・エイチ・クワン(C.H.Kwan)代表取締役社長

ピーエスアイネットは7月1日から、“PSINet VISP”サービスを提供している。このサービスは、ISP事業への参入を狙う企業に対して、その企業自身が新たにネットワークインフラを構築する必要なく、ウェブやメールホスティングサービスの運用までを代行して行なうというもの。顧客企業は、プライベートブランドのISPを、人的および物的リソースを用意することなく構築できる。ただし、VISPサービスではピーエスアイネットが用意するシステムをカスタマイズして提供することはできなかった。

今回発表されたVxSPワンストップ・ソリューションは、このVISPサービスをもとに、必要な機能はパッケージ化しつつ、4社の協力体制を得て、顧客企業のニーズに合わせてカスタマイズ可能にしたもの。従量制課金や顧客が持つデータベースへの接続サービスへの対応が可能になったことで、ISPサービスの幅が広がっただけでなくASPやCSPとしての展開も可能になった。

(左から)NTTソフトウェアの細谷遼一常務取締役、サン・マイクロシステムズの長井正利常務取締役、シスコシステムズの河田英典理事、日本オラクルの佐藤聡俊執行役員

この5社の協力体制は、契約に基づくような独占的なものではなく、“パートナー”という立場の緩やかなもの。VxSPワンストップ・ソリューションの提供にあたって、インターネットインフラとシステムの保守管理管理サービスをピーエスアイネットが、ルーターやスイッチなどのネットワーク機材をシスコが、サーバー機材をサンが、そしてサイトシステムやサービスの構築などシステムインテグレーターとしてNTTソフトが、それぞれ担当するとしている。顧客企業からの依頼に対し、3~6ヵ月で運用を開始できるという。顧客企業にとっては、システムの構築から運用保守までのトータルサービスとして依頼できる形となる。

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