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【CESリポートVol.7】IEEE 1394オーディオデバイス、初のDolby Digitalロゴ付きパソコンなど

1999年01月11日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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姿を現わし始めたIEEE 1394オーディオデバイス

 CESリポートVol.1で、IEEE 1394で接続されたホームシアターシステムの例を紹介したが、あの展示を行なっていた“IEEE 1394テクノロジーパビリオン”(パビリオンといっても会場のごく1部だが)で、IEEE 1394のオーディオデバイスが実際に音を出しているのを見つけた。

VAIO 505の下にあってi.LINK(IEEE 1394)で接続されているのが、『PAPAYA IEEE 1394 Audio Reference』
VAIO 505の下にあってi.LINK(IEEE 1394)で接続されているのが、『PAPAYA IEEE 1394 Audio Reference』


 米PAVO社の『PAPAYA IEEE 1394 Audio Reference』がそのデバイスだ。写真ではVAIOの下になってしまって見えないが、フロントパネルにRS-232Cポート×1、IEEE 1394ポート×3、バックパネルにアナログのステレオ入出力各1系統、デジタル(SPDIF)入出力1系統を持つ。

 デモンストレーションでは、Windows 98を使って、VAIOのi.LINK端子からの入力をPAPAYAに接続し、アナログ出力からのアウトプットをアンプ内蔵スピーカーに接続して、音楽をならしていた。Windows 98のデバイスプロパティを見てみると、USBスピーカーを使用したときに“USBオーディオデバイス”が表示されるのと同じように“IEEE 1394オーディオデバイス”と表示されていた。このドライバーはWin32 Driver Model(WDM)にそって作られており、Windows NT 5.0(Windows 2000)でも動作するという。また、BeOS用やMacOS用ドライバーも作られているということだ。

 この製品はまだ評価用の試作品ということで1000ドルほどもするそうだが、実際に製品が発売されるときには200ドルくらいになるだろうということだ。

PAVO社
http://www.pavo.com/
Digital harmony社
http://www.digitalharmony.com/


ゲートウェイ社のDolby Digitalロゴ入りパソコン

初のDolby Digitalロゴの認定を受けたパソコン、米ゲートウェイ社の『Distination XTV』
初のDolby Digitalロゴの認定を受けたパソコン、米ゲートウェイ社の『Distination XTV』


 米ゲートウェイ社は2年ほど前から、37インチクラスの大型ディスプレーを利用し、テレビやオーディオ機能を重視したリビングルーム用パソコン『Distination』を販売してきた。

 その新製品Distination XTVを、米ドルビー研究所社のブースで見ることができた(ゲートウェイ社はCESでは一般向けの展示はしていない)。よく見ると黒い筐体の下に小さく“Dolby Digital”のロゴが入っている。ドルビー研究所によれば、Distination XTVは、DVDプレイヤーを内蔵し、Dolby PRO Logic対応ステレオ出力、Dolby Digital(AC3)対応出力などを備え、パソコンとして初めてDolby Digitalロゴを取得した製品になるということだ。そろそろ日本でもこういったパソコンが出てくるかもしれない。

・ゲートウェイ社のDistination XTVのページ
 http://www.gateway.com/destination/

・ドルビー研究所のリリース
 http://www.dolby.com/press/ces/m.pr.9901.gateway.html

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