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【CESリポートVol.3】日本でも発売してほしい! ユニークな赤外線AVリモコン2種

1999年01月11日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 さすがに“Consumer Electronics Show”と名乗るだけあって、CESにはパソコン関係のショーではあまり見掛けないタイプの製品も出ている。その中からAVコントロールリモコン2つを紹介しよう。

高級オーディオメーカーが米マイクロソフトと共同開発

液晶の下に細長く見えるのはセレクターホイールと呼ばれるもの。指先で転がしてカーソルを移動できる。また液晶面はタッチパネルとなっているので、メニューを直接指で選択することも可能。一番下には“Microsoft”のロゴが見える液晶の下に細長く見えるのはセレクターホイールと呼ばれるもの。指先で転がしてカーソルを移動できる。また液晶面はタッチパネルとなっているので、メニューを直接指で選択することも可能。一番下には“Microsoft”のロゴが見える



 1つ目は、高級オーディオメーカーである米Harman Kardon社の『Take Control』。米マイクロソフトとの共同開発製品だ。CD-ROMが付属しており、パソコンとシリアルケーブルで接続して、セットアップウィザード(!)で各種の設定を行なう。
 同社のAVアンプをはじめ、主要各社のTVやビデオデッキなどのリモコンパターンが内蔵されている。便利なのは、マクロ機能。例えば、DVDで映画を見るというようなときに指示する一連のリモコン操作を、マクロによって“DVDを見る”というようなコマンド名にして、Take Controlのメニューに加えることができる。つまり、DVDプレーヤー、アンプ、TVのスイッチを入れてセレクターをDVDプレーヤーに合わせ、サラウンドのタイプを選んで……中略……DVDプレーヤーの再生ボタンを押す、といった指示が、ほぼワンタッチになるのである。

 15もの製品をコントロールできるので、相当複雑な操作でも可能だ。設定ソフトはさすがにマイクロソフトが関わっていることもあって、Windows 95/98だけでなくNTにも対応している。価格は349ドル。

・Take Control
 http://www.harmankardon.com/products/
 productlines/displayline.ehtml?cat=systemcontroller

「世界中の赤外線リモコンのほとんどが学習可能」

液晶のサイズといい、形といい、大きさといい、Palm-size PCにそっくりなPronto液晶のサイズといい、形といい、大きさといい、Palm-size PCにそっくりなPronto



Prontoの設定ソフト『ProntoEdit』の画面。ボタン自体のデザインをカスタマイズすることもできる
Prontoの設定ソフト『ProntoEdit』の画面。ボタン自体のデザインをカスタマイズすることもできる



 2つめは米Philips社の『Pronto』。こちらはTake Controlと違い、いわゆる学習型の赤外線リモコンだ。ボタンは少なめで、液晶面がタッチパネルとなっているのはTake Controlと同様だ。似たようなコンセプトの製品をJVCやソニーが発売しているじゃないか、という方もいるだろう。しかし、このProntoのユニークなところは、液晶面に表示されるボタン配置などのデザインをパソコンを使って自由にカスタマイズし、内蔵の不揮発性メモリーに保存できる点だ。またマクロ機能も持っている。価格は399ドル。

 会場の説明員に、これを買ったら日本で使えるか、と尋ねてみたら、「世界中にある赤外線リモコンのほとんどを学習できるので、大丈夫」という答えが返ってきた。

 これは余談だが、液晶のサイズは240×320ドットと、同社が発売するPalm-size PC、『nino 300』と同じなのでCPUも同じR3910かと思いきや、なんと米3com社のPalmシリーズと同じ、Motorola製のDragonBall MC68328だった。

・Prontoのページ
 http://www.pronto.philips.com/

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