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【年頭挨拶ニュースリリース】コンパックコンピュータ(株)代表取締役社長の高柳肇氏

1999年01月05日 00時00分更新

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 1998年は、金融システムの混乱、失業率の増大など日本経済にとっては未曾有の試練に直面した年でありました。しかし、私は1999年の国内の経済環境は好転すると考えています。経済企画庁の月例経済報告では景気底打ち感が表明されていますが、81兆円余の大型予算の効果と民間企業の努力によって、必ず景気は上昇気流に転じると思います。コンピュータ業界、とくにPC市場は敏感に景気に反応するため、春以降はコンピュータビジネスも確実に上向いてくると確信しております。

 一方、いかなる厳しい経済環境の中でも、企業にとって戦略的な情報投資はまさに生命線であり、重要度を増していることはいうまでもありません。今、企業に求められているのは、情報化武装によって魅力ある商品をいかに迅速に開発するかということであり、そのためには必要とされる情報をできる限り多く集め、市場動向と顧客動向に的確に反応していくことが求められております。従来のような省力化や業務の簡素化のためだけの情報投資の時代は既に過去のものとなったわけです。従ってこれからのIT産業の果たす役割は、各企業の生き残りのために今後、ますます重要なものとなります。

 こうした状況下で本年、コンパックコンピュータは、全製品分野で市場の伸び率以上の成長をすることを目標として掲げました。当社は、タンデムコンピューターズ、ディジタル イクイップメント(DEC)との合併を通して、製品ラインアップにおいて世界最強のベンダーになったと申し上げても過言ではないと思います。PCの分野では、コンシューマ製品、ハンドヘルドPC、ノートブックPC、デスクトップPC、また、エンタープライズシステムの分野では、ワークステーション、PCサーバ、64ビットハイパフォーマンス・サーバ、超並列サーバとホームユースから企業の基幹システム向け製品まで、まさに世界最強のラインアップを提供できる会社となりました。

 コンパックコンピュータは1998年の合併作業を経て新会社として完全にテイクオフしましたが、3社の企業文化が、互いに良い形で刺激しあい、相乗効果を発揮しはじめています。それは製品のラインアップだけではなく伝統に培われた素晴らしい文化が融合しつつあるからです。21世紀には、コンパックコンピュータはエンタープライズソリューション・プロバイダとしてIT産業の中でリーダになることを高らかに宣言致しました。それは製品の強さだけではなく、3社の企業文化の強さが見事に発揮され、どの競合他社よりも素晴らしい会社になるということであります。

 本年の当社のスローガンは、「Customer Customer Customer」です。「お客様があってはじめてコンパックコンピュータという会社がある」という、ビジネスの原点に立ちたいとの思いからこのスローガンを選びました。企業として当社が存在するのはカスタマからのサポートがあって初めて成り立つものだということをもう一度、強く認識したいと思うからです。

 私は1999年度、当社の大きな成長は間違いないものと確信しております。なぜなら、それを妨げる要因は、社員、製品のどこをみても何一つないと思うからです。

 最後になりましたが、 皆様の今年一年のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

(用字用語は原文のまま)

・コンパックコンピュータ
 http://www.compaq.co.jp/

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