講談社は22日、同社のウェブページ“BOOK倶楽部”の有料オリジナルコンテンツ販売コーナー“Net-Box”を開始した。現在販売されているコンテンツは、離乳完了期以降(1歳~3歳)の料理レシピ集『赤ちゃんお料理
BOOK』。レシピ数は214点で、希望のレシピを1メニュー20円でダウンロードできる。代金の支払方法は、Webmoney、Bitcash、サンキューシステムいずれかの方法。同社インターネット宣伝推進部部長石川 精一氏によると、今後、実用書、理工書にも対象を広げる予定。
『赤ちゃんお料理 BOOK』 |
書籍有料ダウンロードのサービスを開始する出版社が、今年に入り急増した。ニフティサーブは今年8月光文社電子書店を設置。光文社文庫の人気作品を、1件500~800円でWindows自己解凍ファイル形式でダウンロード販売を行なっている。
また、11月から大日本印刷が出版社の書籍や雑誌のコンテンツ販売モールを実験運用を開始した。そのラインナップは、小学館の『サライ』、講談社のコミック『ゴン』、JTBの『るるぶシティマップ』など多彩で、画面表示、プリントアウト、保存といった提供形態ごとに価格が設定されている。'99年4月の商用化を予定している。
紙媒体のデジタル化に対する需要はまだ未知数であり、各社ともマーケティングに力を入れている段階のようだ。