日本オラクル(株)が主催する“Oracle Open World 1998”が、東京有明の東京ビッグサイトで開幕、17日まで開催される。東京ビッグサイトの東1~2ホールでは、日本オラクルや、そのパートナー企業が、NCTVや『Oracle
8i』などの新製品を使用したシステムなどを出展している。
NCTVを利用したサービスを各社が出展
NCTVの仕組みやコンテンツを紹介する巨大なスクリーンが設置されている。
また、40社を超えるパートナー企業が、それぞれが提供するコンテンツを展示している。出展者には銀行など、コンピューター業界以外の企業を見ることもできた。
NCTVでは、セットトップボックスに挿入するカードを交換することで、カラオケ、バンキングサービス、オンラインショッピングなど、さまざまなサービスを受けることができる。
『Oracle 8i』を使用した各種システムを展示
今回のイベントで、日本でもその詳細が明らかにされたデータベースソフト『Oracle
8i』。“i”はインターネットを意味しており、データベースとしてだけではなく、Java2対応のアプリケーションサーバーとしても機能する。巨大な『8i』の周りでは、各社が『Oracle 8i』を使用したさまざまな業務用システムを展示している |
『Oracle Lite Release3.5』を使用した各種システムを展示
'99年2月下旬に発売すると発表された『Oracle Lite Release3.5』を搭載したノートパソコンや、POS端末向けデータベースのシステム事例などが展示されている。新バージョンではWindows CEにも対応しており、コンパックコンピュータ(株)の携帯情報端末『C Series』を使用したシステムも展示されている |
“Oracleマスター模擬試験”開催
同イベントでは恒例となった、“Oracleマスター模擬試験”も開催されている。Oracle製品の知識やスキルを認定する資格“Oracleゴールドマスター”を取得する試験の模試で、合格するとTシャツがもらえる。
CORBAの実証実験も展示
日本オラクルなど9社が参加する“分散オブジェクト推進協議会”は11月、9社が提供する14種類の業務用ソフトを相互接続する、CORBA(Cmmon
Objects Request Broker Architecuture)相互接続実証実験に成功したという。これは、ハードやOSの違いを超えて、各社の業務用アプリケーションにおけるインターオペラビリティーを実現する目的で行なわれたもの。相互接続に使用するプロトコルを定めるための実験でもあり、14種類の異なる業務用ソフトを使った実験は、世界でも最大規模のものだという。