日本ヒューレット・パッカード(株)(以下日本HP)、(株)電通国際情報サービス(以下ISID)、(株)SASインスティチュート
ジャパン(以下SAS)の3社は、CRM(カスタマー・リレーションシップ・マネージメント)分野での協業を発表した。CRMとは、情報通信技術を利用して顧客の分析を行ない、その顧客に最適なサービスや商品を提供するというもの。3社は、“The
Closing the Loop Cosortium”を設立し、CRMの顧客開拓、マーケティング、啓蒙活動などを協調して行なう。
左から、日本ヒューレット・パッカード(株)エンタープライズ事業統括本部 マーケティング本部の藤本康秀氏、(株)SASインスティチュート ジャパン 副社長兼営業本部本部長の武蔵州一氏、(株)電通国際情報サービス 常務取締役の森尾太郎氏、日本ヒューレット・パッカード(株)取締役 エンタープライズ事業統括本部副本部長の山田弘文氏 |
“The Closing the Loop Cosortium”における3社の役割は、以下の通りである。日本HPは、UNIXシステムサーバー『HP
9000エンタープライズ・サーバー』やPCサーバー『HP NetServer』などのプラットフォームの提供とITインフラの構築、ITアーキテクチャーの設計、各種ソリューションサービスを行なう。ISIDは、SAS製品全般を使用したデータウェアハウス、データマイニングソリューション、ECやキャンペーン管理といった各種のソリューションを提供する。SASは、CRM構築のためのソフトウェア製品の提供を行なう。データマイニング統合パッケージ『Enterprise
Minerソフトウェア』、データハウスの構築・運用ソフト『SAS/Warehouse
Administratorソフトウェア』、インターネット・イントラネット対応ツール『SAS/IntrNetソフトウェア』の3つのツールを組み合わせることで、顧客の獲得/維持、顧客行動のモデル化、リスク評価、顧客別の利益率分析などを行なう。
ターゲットは、金融業、流通・サービス業、電話会社などの通信業、製造業としている。3年後に3社で、年間120億円(1件5億~10億円を想定)のビジネスを目指すという。