日本シスコシステムズ(株)は10日、帝国ホテルで、同社のネットワーク製品に関するプレスブリーフィングを開催した。同社が本日発表した新製品の紹介のほか、次世代通信サービスの基盤として同社が提唱する“New
World”コンセプトや、同社が大学などと進めている技術者認定プログラムについて発表した。
篠浦文彦マーケティング本部製品企画部部長 |
●次世代通信サービスの基盤“New World”コンセプト
同社は、次世代通信サービスの基盤を形成する“New World”コンセプトについて発表した。“New
World”を構成する要素は、パケットネットワーク、分散ネットワーク、オープンスタンダード、マルチメディア通信の4つ。従来の独自アーキテクチャーにもとづく、音声中心の電話の世界“Old
World”から、パケットによるマルチメディア通信の世界“New World”へと、ネットワークの世界は変貌しつつあるという。ネットワーク関連製品のベンダーも、“Old World”の主役であった米モトローラ社、米ルーセント・テクノロジー社、米ノーザン・テレコム社などから、米シスコ・システムズ社、米スリーコム社、米ケーブルトロンシステムズ社などへと世代交代が進みつつある、と説明している。
●技術者認定プログラム“シスコ・ネットワーキング・アカデミー”
また、同社は、技術者認定プログラム“シスコ・ネットワーキング・アカデミー”についても発表を行なった。同プログラムは、ネットワーク技術者を養成するためのもので、学生や社会人を対象に1期70時間のカリキュラムを4期2年間にわたって教えるというもの。すでに早稲田大学が講座開校を表明しているが、'99年4月からは大阪大学や日本コンピューター学院など10数校が、“シスコ・ネットワーキング・アカデミー”に沿った内容の講座を開講する予定であることも明らかにされた。