コンピュータ・アソシエイツ(株)は3日、日本市場でのマネージメントソフト戦略を発表した。同時に発表されたソフトは『Unicenter
TNG SAP R/3 Option』日本語版。会場には同社代表取締役社長のジェームス・ランシング(James
Lansing)氏、シニアバイスプレジデントのトビー・ウァイス(Toby Weiss)氏、マーケティング部マネージャーの磯島大氏のほか、(株)矢野経済研究所の上級研究員の横内徹氏、SAPジャパン(株)代表取締役社長の中根徹氏が同席した。
『Unicenter TNG SAP R/3 Option』は『SAP R/3』システムの管理を行なう統合型ソリューション。クロスプラットフォーム上で複数システムの管理と制御を可能にするソフト。サポートする環境は『SAP
R/3 3.0C』以上、Windows NTほか、HP-UXやSolarisなどの各種UNIXプラットフォーム。
同社は今後の製品のロードマップとして、'99年1月、4月、7月に、『Unicenter
TNG Base Manager UNIX 2.2J』など20タイトル近くのソフトを販売すると発表。それらの特徴としては、クライアントがネットワークまで管理できるということ、そしてウイルス対策などセキュリティにも注目していることなどが挙げられる。そしてほとんどのソフトが日本語環境で動作するよう開発されているという。
ウァイス氏は席上で、「同製品はSAP以外の環境設定を管理できる。例えばSAPシステム外で起こったトラブルもスムーズに見つけ出し、ITオペレーターの手を煩わせない」と、一元的にネットワーク、データベース、アプリケーションなどを管理できることを強調し、「日本市場に対応すべく、日本語環境を整えている」と語った。
CA社シニアバイスプレジデントのウァイス氏 |
SAPジャパンの中根氏は「現在日本では、ERP(Enterprise Resource Planning)が何かという段階からシステムマネージメントへの関心が高まってきている。コンピュータ・アソシエイツはSAPのグローバルパートナーであり、今後安定稼動が求められる時代には、このようなソフトはSAPにとって心強い」と語った。
SAPジャパンの中根氏 |