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インプライズ、“インプライズカンファレンス98 東京”を開催

1998年11月26日 00時00分更新

文● 報道局 中山実

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 インプライズ(株)は、18日、19日の2日間、同社の製品を紹介する“インプライズカンファレンス98 東京”を開催した。初日の18日には、“Opening & Keynote Speech”として、米インプライズ社会長兼CEOのDel Yocam(デル・ヨーカム)氏と米インプライズ社プロダクトマネジメント担当副社長のZack Urlocker(ザック・ロッカー)氏が講演した。

Visigenic社買収の意図を語る

 デル・ヨーカム氏は、「インターネットの利用人口は世界中で1億3000万人もいる。もうハッカーやおたくの独占するものではない」と語り、インターネット技術(新しい技術)が人々の生活に溶け込んできていることを強調した。そして、「より新しいテクノロジーの活用が、コストの削減につながる」と語り、例として銀行の業務を挙げた。「窓口では1回の業務に1ドル掛かるがオンラインなら1セント掛からない」と、コスト削減におけるIT(Information Technology)活用の重要性を説いた。そして、「これからは、ITを活用したコストの削減が重要であり、この大変革から逃れられる企業はない」と言い切った。

米インプライズ社会長兼CEOのデル・ヨーカム氏 米インプライズ社会長兼CEOのデル・ヨーカム氏



 そして、コスト削減の重要なキーワードとして「エンタープライズ環境における分散オブジェクト」を挙げた。ORB(Object Request Broker)製品を提供していた米Visigenic Software社を買収したことで、「インプライズは、複数の統合システムにまたがった分散型アプリケーションを提供できる唯一の企業になった」と語った。「エンタープライズ環境のアプリケーションサーバーの分野において、2000年には支配的な企業となっているだろう」と自信を見せた。


今年末にアプリケーションサーバーを出す

 続いて講演したザック・ロッカー氏は、インプライズの提供する予定の『Inprise Application Server』の特徴を説明した。通信サービス、システム管理、分散トランザクション管理などをサポートするアプリケーションサーバーである。

米インプライズ社プロダクトマネジメント担当副社長のザック・ロッカー氏 米インプライズ社プロダクトマネジメント担当副社長のザック・ロッカー氏



 同製品の特徴として、「CORBAやJavaなどオープンな環境をサポート」、「セキュリティーを強化している」、「既存のアプリケーションやデータベースとの統合が可能」、「ウェブに対応し、ウェブブラウザーでデータベースにアクセスできる」などを挙げた。同氏は、CORBAやJava、COM+など、「あらゆるテクノロジーをエンタープライズ環境で提供する」と方針を語った。

 最後に再びデル・ヨーカム氏が登場した。アプリケーションサーバーの提供時期について「『Inprise Application Server』は、今年末には利用可能になる」と語り、「新しいコンピューティングの顔を見ていただきたい」と締めくくった。

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