マイクロソフト(株)は、個人資産管理ソフト『Microsoft Money』日本語版を7月25日に発売する。価格はオープンプライス(推定小売価格1万1800円)。同製品は、中長期的な個人の資産管理やライフプランニングを行なえるソフト。
ユーザーの資産情報を表示するメイン画面“今日のMoney”は、Moneyアドバイザーからの“アドバイス”、“今日のグラフ”、インターネットからの“最新金融情報”の3つに大きく分かれている。Moneyアドバイザーは、定期預金の満期日やカードの限度額が近づくと知らせてくれるなど、ユーザーごとの個別アドバイスを提供する。今日のグラフは、現在の資産状況や先月の支出傾向などをグラフで表すほか、支払/入金のスケジュールや金額を表示する。インターネットからの情報では、最新の金融情報(情報提供:日経BP社)や株価情報(情報提供:(株)野村総合研究所)を入手できる。
各種口座やローン、投資、不動産などのさまざまな収支や資産を一元管理できるほか、レポート分析も可能。
ライフプランニング機能として、資産目標やライフプランの設定、シミュレーションを行なえる“ライフプランナー”や“Money早分かり事典と計算”などを搭載する。事典と計算は、家と土地、税金、保険など8テーマに分けられた70のトピックスを収録し、ローン計算の比較や、お歳暮・お中元・誕生祝など贈答品の管理などが行なえる。
また、家庭にいながら契約金融機関と取引できるホームバンキング機能を搭載する。ホームバンキングには、NTTデータ通信(株)の“ANSER-SPC”を採用。ANSER-SPCを利用して、ユーザーの所有する銀行口座にアクセスし、振込や振替、残高照会などを行なえる。さらに、これを利用して取引明細のダウンロードを行なうことで、入力作業を省略できる。同社は、事前に金融機関とのホームバンキング接続テストを実施、全都市銀行や地銀、信用金庫など国内83社の金融機関とMoneyβ版による接続動作確認を行なった。対応予定を含めると、金融機関96社と接続可能という。
そのほか、Excelと連携しており、Excelのピボットテーブルなどを利用してデータの詳細分析が可能。
同社は「Moneyは、世界で年間1000万本を出荷、米国市場では2200万世帯以上で使用されており、日本では2年前から市場調査を行なってきた。また、PCホームユーザーの19.1パーセントがPCを利用して資産管理を行なっており、さらに13.8パーセントが1年以内にPCを使って資産管理を始めたいと考えているという調査結果が出ている。年金制度や金融ビッグバンなどの影響により、ニーズはさらに高まるだろう。当社は、PCを利用したパーソナルファイナンスを提案していきたい」としている。
同社パーソナルシステム事業部コンシューマ製品部笹渕正直部長 |
同社パーソナルシステム事業部コンシューマ製品部青葉哲郎氏 |
また同時に、東京三菱銀行は、『Microsoft Money
東京三菱銀行対応版』の取り扱いを開始する。東京三菱銀行対応版は、インターネットに接続すると、東京三菱銀行やDCカードなど東京三菱銀行グループ各社からの各種情報が確認できる機能が追加されている。
さらに、野村證券(株)および明治生命保険相互(株)が、Microsoft
Money体験版CD-ROM(45日間試用可能、ホームバンキング機能およびユーザーサポートなし)を無償配布するという。
必要システムは、対応OSがWindows95/98、およびWindowsNT4.0 Service Pack 3。CPUはPentium-90MHz以上、メモリーは、Windows95/98で16MB以上(20MB以上推奨)、NT4.0
Service Pack 3で20MB以上(24MB以上推奨)、HDD空き容量は45MB以上。そのほか、Internet
Explorer 4.01が必須。(報道局 桑本美鈴)
・マイクロソフトのニュースリリースページ
http://www.microsoft.com/japan/info/releases/0624mone.htm
・東京三菱銀行のMoneyに関するページ
http://www.btm.co.jp/topics_j/topic15.htm
・野村證券のMoneyに関するページ
http://www.nomura.co.jp/money/index.html
・明治生命のMoneyに関するページ
http://www.meiji-life.co.jp/money/